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がんサバイバーは二次がんリスクが高い

がんサバイバーは二次がんリスクが高い

がん経験者(がんサバイバー)は回復後、新たに原発がんを発症するリスクや、それによって死亡するリスクが高いとする研究結果が明らかになった。米国がん協会(ACS)のグループなどが実施したこの研究の詳細は、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」12月22/29日号に掲載された。

この研究は、米国の12件のがん登録データを用いたもの。研究グループは、これらの登録データから1992~2011年に最初のがんが発見され、その後5年以上生存していた153万7,101人(20〜84歳、女性48.8%)の米国人がんサバイバーのデータを収集した。このうち15万6,442人が二次がんを発症し、8万8,818人がそれによって死亡していた。なお、二次がんとは、最初に発症した一次がんとは異なる種類のがんのことである。

解析の結果、一般人口と比べてがんサバイバーでは二次がん発症リスクが男性で11%、女性では10%高いことが明らかになった。また、二次がんによる死亡リスクは男性で45%、女性では33%高いことも判明した。

男性の場合、二次がんの発症リスクが最も高いのは喉頭がんとホジキンリンパ腫のサバイバーで、二次がんによる死亡リスクが最も高いのは胆嚢がんのサバイバーだった。一方、女性の場合、二次がんの発症リスクが最も高いのは喉頭がんと食道がんのサバイバーで、喉頭がんのサバイバーは二次がんによる死亡リスクも最も高かった。

最初に発症したがんの種類とその後に発症した二次がんの種類の組み合わせにはさまざまなバリエーションが存在していたが、二次がんの発症と死亡では、喫煙と肥満に関連するがんの割合が高かった。

喫煙に関連するがんのサバイバーでは、再び喫煙に関連する二次がんを発症するリスクが高かった。喫煙に関連するがんである肺がん、膀胱がん、口腔・咽頭がん、食道がんは、二次がん発症例および二次がんによる死亡例の26~45%を占めていた。また、肺がんによる死亡例は、二次がんによる死亡例の31~33%を占めていた。

同様に、肥満に関連するがんのサバイバーも再び肥満に関連する二次がんを発症するリスクが高く、肥満に関連するがんである大腸がんや膵臓がん、子宮体がん、肝臓がんが、二次がんによる死亡例の22~26%を占めていることも分かった。

研究グループによると、二次がんの発症リスクや死亡リスクの上昇は、喫煙や肥満といった不健康な生活習慣に関連する要因や遺伝的要因のほか、最初のがんに対する放射線治療や化学療法などの治療に起因している可能性があるという。この研究には関与していない、米ハーバード大学のAnthony D'Amico氏も、「二次がんは放射線治療や化学療法による影響で発症することが多い」と話す。その場合、これらの治療に抵抗性を示すため、手術しか治療手段がなくなり、死に至ることもあるという。

そのためD'Amico氏は、「がんサバイバーでは二次がんのスクリーニングによる早期発見が重要だ。また二次がんリスクを低下させるためには、生活習慣の是正も必要だ」と主張する。この点について、研究を率いたACSのシニアバイスプレジデントのAhmedin Jemal氏は、「二次がんの発症要因の中には、修正不可能なものもある。しかし、喫煙や過体重、肥満に対しては、できることがたくさんある。プライマリケア医には、これまで以上に患者の教育や相談に力を入れてもらう必要がある」と話している。(HealthDay News 2020年12月29日)

https://consumer.healthday.com/12-29-cancer-surviv...

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