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妊娠中のカフェイン摂取が子どもの脳に影響か

妊娠中のカフェイン摂取が子どもの脳に影響か

妊娠中のコーヒー摂取が、生まれた子どもの成長後の問題行動につながる可能性のあることを示唆する研究結果が報告された。9,000人以上の子どもたちの脳MRI検査データを解析したところ、妊娠中にコーヒーを飲んでいた女性とそうでない女性の子どもとで、脳の構造にわずかな差が認められたという。米ロチェスター大学のJohn Foxe氏らの研究によるものであり、詳細は「Neuropharmacology」3月15日付発行号に掲載された。

Foxe氏らは、子どもの脳の発達と健康状態を長期にわたって追跡している大規模研究「ABCD(Adolescent Brain and Cognitive Development)研究」の登録者のうち、参加に同意を得られた9~10歳の子ども9,157人の脳MRI検査画像データを利用。母親に妊娠中のコーヒー摂取量を思い出してもらい、その量と子どもの脳MRI画像との間に、何らかの関連が見られるかを検討した。

その結果、妊娠中のコーヒー摂取の有無による相違(脳の白質線維の方向性の違い)が認められた。この相違は、注意力の欠如や多動などの行動異常と関係する可能性があるという。また、精神病理学的な検査の結果、妊娠中にコーヒーを摂取した母親の子どもで、問題行動の評価スコアが高いことも判明した。

Foxe氏は、「母親の胎内でカフェインに曝露された子どもの多くで、わずかではあるが脳画像に変化が認められた。この変化は極めて小さいため、全ての子どもに意味のある影響が現れるわけではないだろうが、行動上の問題につながる他のリスクも重なった場合、子どもの成長過程で意味を持つ可能性がある」と解説している。行動上の問題につながる他のリスクとは、家族歴や社会経済的な要因だという。

これまで長年にわたり、流産や早産のリスクを下げるために、妊婦はカフェインの摂取を控えるべきとの指導が行われてきた。今回の研究では、摂取量を問わず、妊娠中にカフェインを摂取すると、生まれた子どもが後年に行動面で問題を抱える可能性が高まることが示された。

ただし、Foxe氏によると、妊娠中に摂取したカフェインが胎盤を通過することは明らかにされているが、胎児の脳に影響を与える機序や、妊娠中のどの時期での摂取が特に危険なのかなどについては解明されていないという。なお、今回の研究では、母親の妊娠中のカフェイン摂取による、子どもの知能や思考力への影響は認められなかった。

米国産婦人科学会(ACOG)は、妊婦に対しカフェインの摂取量を1日当たり200mg以内に抑えるよう推奨している。しかしFoxe氏らの研究結果からは、この推奨量でも多過ぎる可能性が示された。「妊婦はできるだけカフェインの摂取を控え、可能であればコーヒーなどはカフェインレスに切り替えることを勧めたい」と同氏は助言している。

今回の研究には関与していない、米オハイオ州周産期研究センターのMark Klebanoff氏によると、「流産などの妊娠転帰へのカフェインの影響について調べた研究は数多くあるが、成長後の子どもへの影響は、今までよく分かっていなかった」という。その上で同氏は、「1日200mg以内であれば、カフェイン摂取が流産や早産の原因になることはなく、その点については安心して良い。一方、子どもの発達過程で現われる妊娠中のカフェイン摂取の影響については、さらなる研究が必要」と指摘している。(HealthDay News 2021年2月12日)

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