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定期的なマンモグラフィで乳がん死亡リスクが低下

mammogram

マンモグラフィによるスクリーニング検査を定期的に受けることで、乳がんによる死亡のリスクを大幅に低減できるとする大規模研究の結果を、英ロンドン大学クイーンメアリー校教授のStephen Duffy氏らが報告した。この研究の詳細は、「Radiology」に3月2日掲載された。

マンモグラフィによる乳がんのスクリーニング検査は、乳がんの早期発見を可能にし、乳がんによる死亡の減少に貢献してきた。このようなマンモグラフィの有益性に対する専門家らの見解は一致しているものの、受診の開始時期や頻度については、医療団体の間で議論が続いている。米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、平均的なリスクの女性は50歳からマンモグラフィ検査の受診を開始し、74歳まで2年ごとに受診することを推奨している。一方、米国がん協会(ACS)は、40~44歳は任意で毎年、45~54歳は毎年、55歳以降は任意で2年ごとのマンモグラフィ検査の受診を推奨している。

Duffy氏らは今回、1992~2016年にマンモグラフィによるスクリーニング検査の対象であった、スウェーデンの9つの郡の女性54万9,091人(平均年齢58.9±6.7歳)を対象に、毎年のマンモグラフィ検査の受診と乳がんによる死亡率との関連を検討した。スウェーデンでは、この期間には40~54歳の女性に対して18カ月ごと、55~69歳の女性に対して2年ごとのマンモグラフィ検査が勧められていた。

対象者はマンモグラフィ検査の受診頻度に応じて、直近2回の検査を受けた群(39万2,135人)、直近の検査のみを受けた群(4万1,746人)、1回前の検査のみを受けた群(3万945人)、直近2回の検査を受けていない群(8万4,265人)の4群に分類された。観察期間は平均13年であった。

観察期間中に3,995人が乳がんで死亡し、2,589人では診断後10年以内にがんが致死的となった。解析の結果、直近2回の検査を受けた群では、直近2回の検査を受けていない群に比べて、10年以内に乳がんで死亡するリスクが49%低いことが明らかになった(P<0.001)。同様に、直近の検査のみを受けた群では33%、1回前の検査のみを受けた群では28%、リスクが有意に低かった(いずれもP<0.001)。さらに、直近2回の検査を受けた群では、直近2回の検査を受けていない群に比べて、診断後10年以内にがんが致死的となるリスクが50%低いことも判明した。

こうした結果を受けてDuffy氏は、「推奨通りにマンモグラフィ検査を受けることで、乳がんによる死亡リスクを大幅に低減することができる。対象年齢の女性は、定期的にスクリーニング検査を受けてほしい。また、医療従事者は、スクリーニング検査ができる限り安全で受け入れやすいものとなるよう努めてほしい」と述べている。

この知見をレビューした、米マウントサイナイ・ヘルスシステムのLaurie Margolies氏は、「死亡率を減らしたければ、たまにマンモグラフィ検査を受けるだけでは不十分だ。1回でも検査をパスすれば、乳がんによる死亡率は上昇する」と警鐘を鳴らす。そして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを理由に検査をキャンセルした人は、すぐに再スケジューリングをするよう勧めている。ただし、新型コロナウイルスワクチンの接種後は、リンパ節の腫れが画像に映ることがあるため、米Society of Breast Imagingは、接種後4週間以上あけてマンモグラフィ検査を受けることを推奨している。(HealthDay News 2021年3月2日)

https://consumer.healthday.com/3-2-skipping-mammog...

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