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健康に良くない食べ物の組み合わせが明らかに

chocolate

砂糖や飽和脂肪酸の多すぎる食事が健康に良くないことはよく知られている。では、どのような食品の組み合わせが、健康障害のリスクを高めるのだろうか。このような視点で行われた新たな研究の結果が、「BMC Medicine」に4月22日掲載された。

その研究によると、チョコレートと菓子、バター、精白パン(食物繊維の少ないパン)の摂取量が多く、新鮮な果物と野菜の摂取量が少ない食事が最も良くない組み合せであることが分かった。また、加糖飲料やチョコレート、菓子、砂糖、ジャムを多く含む食事は、飽和脂肪酸の多いバターやチーズなどの摂取量が少ない場合でも、危険な組み合せと考えられた。

今回の研究の背景を、論文の上席著者である英オックスフォード大学のCarmen Piernas氏は、「個々の栄養素の摂取量と健康との関係については、多くの研究がなされ豊富なエビデンスがある。しかし問題は、人々は'栄養素'を食べているのではないということだ。われわれは、さまざまな食品を組み合わせて食べている」とし、また「砂糖の摂取量を減らす必要があることを人々に伝えることは、常に正しいとは言えないのかもしれない」と語っている。

そこで同氏らは、特定の栄養素の摂取量ではなく、摂取している食品の組み合わせと健康との関連を検討した。研究には、英国で行われている中高年者対象の大規模前向きコホート研究である「UK Biobank」のデータを用いた。

2006~2010年にUK Biobankに登録され、24時間に摂取した食事に関するオンライン調査に2回以上協力した、37~73歳の成人11万6,806人のデータが解析に用いられた。多変量Cox比例ハザードモデルにより、全死亡、致死性または非致死性心血管イベントとの関連を検討。平均4.9年の追跡期間中に、心血管イベントが4,245件、うち致死性心血管イベントが838件発生し、全死亡は3,629件だった。

摂取していた食品に基づき研究参加者をグループ化すると、チョコレートと菓子、バター、精白パンの摂取量が多く、新鮮な果物や野菜、食物繊維を多く含む穀物の摂取量が少ない食事をしている人は、そうでない人に比較して心血管イベントは40%、致死性心血管イベントは29%、全死亡は37%多いことが分かった(いずれも第1五分位群と第5五分位群の比較)。また、バターやチーズなどの摂取量が少なくても、加糖飲料やフルーツジュース、砂糖、ジャムの摂取量が多い食事をしている人は、そうでない人に比較して心血管イベントは14%、致死性心血管イベントは18%、全死亡は11%多かった。

Piernas氏は、「この研究の重要性は、健康のためには砂糖や脂質の摂取量ばかりに注目するのではなく、チョコレートや菓子、精白パン、バター、チーズなどについても考える必要があることを示した点にある」と語っている。ただし、この研究から、食事の組み合わせと健康リスクとの関連が明らかになったものの、因果関係はまだ不明だ。また、研究対象が英国人に限られているため、「他の地域では異なる結果が得られる可能性もある」と同氏は述べている。

この研究結果をレビューした、米国の栄養と食事のアカデミーのスポークスパーソンであるWhitney Linsenmeyer氏は、「精白パン、飽和脂肪酸、加糖飲料の摂取量が多い食生活が健康にとって危険信号であることは、非常に多くの研究によって明らかにされている。それらを完全に除去する必要はないが、節度をもって食べることが大切だ」と解説。また同氏は、「一般的に推奨される『健康的な食事』とは、身体に良い食べ物を取ることに加え、健康的な思考で食生活をアレンジすることだと個人的には考えている。時には非健康的とされる食品を食べることに、罪悪感を抱く必要はないのではないか」とも語っている。(HealthDay News 2021年4月22日)

https://consumer.healthday.com/4-22-2652633421.html

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