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血液型と新型コロナの関係が研究で否定される

blood samples

血液型は、新型コロナウイルスに感染するリスクとは無関係であるとの結論が、新たな研究で得られた。パンデミック初期には、新型コロナウイルスの感染リスクや感染した際の重症化リスクはA型の人で高く、O型の人で低いとする研究結果が報告されていた。しかし、今回、米国の10万8,000人弱の患者データをレビューした結果、血液型と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患リスクや重症化リスクとの間には関連が認められないことが明らかになった。この研究報告は、米インターマウンテン・メディカルセンター心臓研究所のJeffrey Anderson氏らにより、「JAMA Network Open」に4月5日掲載された。

今回の研究には関与していない、米ジョンズ・ホプキンス大学ヘルスセキュリティセンターのAmesh Adalja氏は、「パンデミック初期の頃から、血液型は新型コロナウイルスへの感染のしやすさと関連するという見方があった」と述べる。中国の早期の報告で、血液型が感染リスクに関連することが示唆され、その後、イタリアとスペインの研究からは、血液型がCOVID-19の重症化リスクと関連することが示唆されていた。これに対して、デンマークの研究では、血液型は、感染のしやすさとは関連するが重症化リスクとは関連しないこと、さらに米国の研究では、そのいずれとも関連しないことが報告されていた。

こうした状況の中、Anderson氏らは、ユタ州、アイダホ州、ネバダ州の24カ所の病院と215カ所のクリニックが加盟する非営利ヘルスケアシステムであるインターマウンテン・ヘルスケアの患者データを分析した。対象とした患者は、新型コロナウイルスの検査を受けた10万7,796人で、このうち1万1,468人が陽性と判定されていた。

解析の結果、血液型は、COVID-19の罹患リスクや重症化リスクとは関連しないことが明らかになった。O型の人と比べてA型の人で、新型コロナウイルス検査での陽性判定、感染による入院、集中治療室(ICU)入室のリスクが増加するわけではなく、オッズ比はそれぞれ、0.97、0.89、0.84であった。B型やAB型の人とO型の人を比べた場合でも、同様にリスク上昇は認められなかった。

この研究報告を受けて、米マウントサイナイ・サウスナッソーのAaron Glatt氏は、「私は常に、血液型に関するこのような話で騒ぐ意味はないと言ってきた」と述べ、「自分が特定の血液型だからといって恐れたり、違う血液型だからといって安心しても、仕方がない。血液型が実質的な違いをもたらすことはないのだから」と指摘する。

Glatt氏は、「このような複数の早期研究の知見から、相関と因果関係が別物であることが分かる」と述べている。つまり、2つの事柄が統計学的に関連していても、一方が他方の原因であるとは限らないということだ。同氏は、「多くのことに着目してみれば、偶発的な所見が見つかることがある。ただし、その所見に意味があるとは限らない。今回の例でいえば、さまざまな変数に着目した人がいて、その1つが血液型だったというわけだ。しかし、研究結果は一致しておらず、つまりは偶然だったと考えればつじつまが合う」と述べ、「これでこの件は落ち着くだろうが、そもそも問題にすべきことでもなかった」と結論付けている。(HealthDay News 2021年4月5日)

https://consumer.healthday.com/4-5-study-refutes-t...

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