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加糖飲料の摂取量が多い女性は若年性大腸がんハイリスク

加糖飲料の摂取量が多い女性は若年性大腸がんハイリスク

米国では若年性大腸がんの増加が報告されているが、新たな研究から、加糖飲料を多く飲んでいる女性はそのリスクが高いという関連が報告された。米国の女性看護師対象研究「ナースヘルス研究II」のデータを解析した結果であり、詳細は「Gut」に5月6日掲載された。論文の上席著者である米ワシントン大学のYin Cao氏は、「加糖飲料の悪影響に関しては代謝性疾患のリスクが強調されることが多いが、われわれの研究から加糖飲料を避けるべき別の理由が追加された」と述べている。

ナースヘルス研究IIは、女性の主要な慢性疾患のリスク因子を探る目的で、1989年に登録がスタートし10万人以上が参加した大規模な前向き研究。参加者のうち9万5,464人(25~42歳)が4年ごとに食品摂取頻度アンケートに回答し、かつ4万1,272人は自分が10代(13~18歳)の時に摂取していた飲料の種類と量に関する質問についても回答した。

24年間の追跡期間中に109人が、50歳に至る前に大腸がん(若年性大腸がん)を発症した。家族歴などの大腸がんリスクに影響を与え得る因子を調整後、成人期の加糖飲料摂取量が1サービング/週未満の群に比較して、2サービング/日以上の群は発症率が2倍以上高かった〔相対リスク(RR)2.18(95%信頼区間1.10~4.35)〕。また、成人期の加糖飲料摂取量が多いほど若年性大腸がんの発症率が高いという、有意な相関が認められた〔1サービング/日多いごとにRR1.16(同1.00~1.36)〕。

10代での加糖飲料の摂取量と若年性大腸がん発症率との間には、より強い相関が認められた〔1サービング/日多いごとにRR1.32(同1.00~1.75)〕。一方、成人期に摂取している加糖飲料を、人工甘味料を用いた飲料、コーヒー、牛乳などに置き換えた場合、若年性大腸がんのリスクが17~36%低下すると推計された。Cao氏は、「加糖飲料の摂取量を減らし、砂糖が使われていないほかの飲み物に変更することは、長期的な健康のための賢明な選択と言える」と述べている。

この研究からは、加糖飲料の摂取量の多さが若年性大腸がんリスクの直接的な原因であるか否かは言及できないが、Cao氏はいくつかのメカニズムを考察している。例えば、加糖飲料を好む人は肥満や2型糖尿病になりやすく、それらはがんのリスクを高めることが知られている。また、高果糖コーンシロップはそれ自体が、大腸がんリスクを高める可能性があるという。

なお、本研究の限界点として、調査対象がほぼ白人女性のみであることが挙げられる。

この研究に関与していない研究者からは、加糖飲料と若年性大腸がんの関連について結論を導き出すには、より多くの研究が必要と指摘する声があがっている。米サウスカロライナ州を拠点に活動している消化器専門医のWill Bulsiewicz氏は、「加糖飲料が健康に良いと考える人はいない。できるだけ摂取を控えるべきだ」と述べ、この意見には米テキサス大学サウスウェスタン・メディカル・センターのPatricio Polanco氏も同意。Polanco氏はさらに、「加糖飲料は肥満や2型糖尿病など、多くの疾患を引き起こす。近年は大腸がんにも関連している可能性を示すデータが増えている」と語る。

Polanco氏は、「なぜ若年層に大腸がんが増えているのか、正確な理由は不明。しかし、肥満者の増加や加糖飲料摂取量の増加などの生活習慣関連因子が影響を及ぼしている可能性がある」と解説した上で、「まだ発見されていない遺伝的因子の関連もあるだろうと考えている」と述べている。

大腸がんから身を守る最善の方法は、定期的に検診を受けることだ。米国がん協会は、大腸がんリスクが一般的なレベルである人に対して、45歳からの定期的スクリーニングを推奨している。(HealthDay News 2021年5月7日)

https://consumer.healthday.com/5-7-lots-of-sugary-drinks-doubles-younger-womens-colon-cancer-risk-study-2652883914.html

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