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多くの化粧品には有害物質が含まれている

woman putting on makeup

メイクは自信の源となる一方で、健康に有害となる可能性もあるようだ。米国やカナダで販売されている化粧品の多くには、有機フッ素化合物のPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)が高濃度に含まれており、深刻な健康問題を引き起こす可能性のあることが、新たな研究で明らかにされた。米Green Science Policy InstituteのTomas Bruton氏らによるこの研究結果は、「Environmental Science and Technology Letters」に6月15日掲載された。

PFASは、4,700種類以上の化合物を包含する化学物質の総称である。熱や水に強く、壊れにくいというその性質を利用して、PFASは1950年代頃より、汚れをはじく衣類や焦げ付き防止の調理器具、ワックス、塗料、洗剤など、日用品から工業製品まで幅広く利用されている。化粧品では、耐久性を高めるとともに伸びを良くするためにPFASが使われている。

しかし、PFASは「永遠に残る化学物質」とも呼ばれるように、分解されにくいため、環境中や生体内に蓄積されやすい。過去の研究では、数種のPFASには毒性があり、腎臓がんや精巣がん、高血圧、甲状腺疾患、子どもの低出生時体重や免疫毒性と関連することが報告されている。

Bruton氏らは今回、米国とカナダで市販されている231種類の化粧品を対象に、各製品の総フッ素量をPIGE法(粒子線励起ガンマ線放出法)により調べた。総フッ素量は製品にどれだけPFASが使われているかの指標となる。化粧品は、リップ製品、ファンデーション、マスカラ、その他のアイメイク製品、コンシーラーなど8カテゴリーに分類された。

その結果、231製品のうちの半数以上(52%)に高濃度のフッ素が含まれていることが明らかになった。その割合が最も高かったのはファンデーション(63%)で、その他のアイメイク製品(58%)、リップ製品(55%、リキッドリップに限ると62%)、マスカラ(47%、ウォータープルーフ・マスカラに限ると82%)がそれに続いた。特に、"ロングラスティング"や"擦れに強い"などの宣伝文句で販売されている、ウォータープルーフ・マスカラやリキッドリップ、ファンデーションには高濃度のフッ素が含まれていた。

次に、フッ素濃度の高い20種類を含む29種類の化粧品を対象に、より詳しい分析を行ってPFASの同定と定量を行った。その結果、いずれの製品にも4〜13種類のPFASが含まれていることが判明した。しかし、製品ラベルに成分としてPFASを記載していたのは1製品のみであった。Bruton氏はこの結果について、「たとえ消費者がラベルを念入りに調べて有害な化学物質を避けようとしても、ほとんどの製品のラベルには、それについて記載されていないということだ」と話す。それでも同氏は、少なくともPFAS含有に関する表示のある製品を避けることはできるのだから、ラベル表示を確認すべきだとアドバイスしている。

Bruton氏は、「政府が化粧品の成分をより厳格に規制することが重要だ。それと同時に化粧品業界も、このクラスの化学物質の使用をやめる取り組みに着手するべきだ」と述べている。なお、米国で化粧品の安全性とラベル付けに関する法律が出されたのは、1938年と1967年にまで遡る。(HealthDay News 2021年6月15日)

https://consumer.healthday.com/6-15-are-american-w...

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