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非肥満者での断続的断食の効果は摂取エネルギー制限に及ばない

crash diets

食事を摂取する日や時間帯を限定する断続的断食の人気が高まっているが、その減量効果は古くから行われている摂取エネルギー制限を上回るものではないとする研究結果が報告された。英バース大学のJames Betts氏らが行った非肥満者対象の研究結果であり、詳細は「Science Translational Medicine」に6月16日掲載された。

この研究では、異なる2タイプのレジメンによる断続的断食を行う2群と比較して、単に1日の摂取エネルギー量を25%減らした群で、3週間の介入による体重と体脂肪の減少幅が最も大きかった。また、心血管代謝リスク関連マーカーに有意差はなかった。つまり、断続的断食は減量効果に劣り、かつ減量以外の"隠れたメリット"があるというわけでもなかった。論文の上席著者であるBetts氏は、「体脂肪を減らすためには、断続的断食よりも標準的な食事療法の方が効果的なようだ」と述べている。

研究の参加条件は、BMIが20.5~24.9の範囲で非肥満ながら減量の意志があり、代謝性疾患がなく、減量が健康を害する懸念のない18~65歳の成人。この適格基準を満たす36人を、12人ずつ以下の3群に群分けし、3週間の介入を行った。

1群は、食事を摂取しない日と200%のエネルギーを摂取する日を交互に繰り返す、トータルの摂取エネルギーは変えない断続的断食群。別の1群は食事をしない日の翌日は150%のエネルギーを摂取する、トータルで25%の摂取制限となる断続的断食群。残る1群は単に毎日の摂取エネルギー量を25%制限する群とした。3群間に年齢や男女比、BMIなどに有意差はなかった。

3週間後、毎日の摂取エネルギーを制限した群では、体重が1.91±0.99kg減少し、体脂肪は1.75±0.79kg減少していた。これに対し、摂取エネルギー制限を伴う断続的断食群では体重が1.60±1.06kg減少。この減量幅は毎日摂取エネルギーを制限した群と有意差がなかったが(P=0.46)、体脂肪は0.74±1.32kg減で、減少幅が有意に少なかった(P=0.01)。さらに、摂取エネルギー制限を伴わない断続的断食群は、体重が0.52±1.09kg減、体脂肪は0.12±0.68kg減にとどまり、他の2群に比較して減少幅が有意に少なかった。

血清脂質、血糖値、インスリンレベルについては、介入効果に明確な群間差が認められなかった。また、皮下脂肪組織を針生検で採取した脂肪細胞を用いて、代謝リスクに関連する種々の遺伝子発現(mRNA)レベルを比較検討した結果も、明確な群間差がなかった。これにより、断続的断食が毎日の摂取エネルギー制限以上に体重や体脂肪を減少させることはなく、心血管代謝にかかわる特有のメリットの存在も確認されなかった。

なお、断続的断食群の参加者では、介入後に身体活動量が低下する傾向が見られ、これが減量効果を減弱させた理由の一つである可能性がある。このためBetts氏は、「断続的断食を行うのなら、意識的に身体活動量を増やす必要がある」と述べている。今回の研究で断続的断食群に見られた体重減少の一部は、脂肪量の減少ではなく、筋肉量の減少によるものだったことからも、身体活動併用の重要性が示唆される。

この研究に関与していない、米テキサス大学サウスウェスタン・メディカル・センターのLona Sandon氏は、「この報告を見ると、単に食べる量を25%減らせば良いのであって、複雑なレジメンを用いる意味はないようだ」と解説。また、米国の栄養と食事のアカデミーのConnie Diekman氏は、「断食をしていても、日常生活の一部として身体活動は続ける必要があり、それが困難な人もいる。われわれは空腹を感じたときに食べることが習慣になっており、断続的断食は容易なルーティーンではない」と述べている。(HealthDay News 2021年6月16日)

https://consumer.healthday.com/6-16-fasting-diets-...

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