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若年COVID-19患者の重症化リスク因子は?

young man in hospital bed wearing a breathing mask

若年者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しても重症化しにくいが、若者なら誰でも軽症で済むということではなく、一部の患者は重症化する。どのような若年患者が重症化しやすいのだろうか。

年齢層別にCOVID-19重症化リスク因子を検討した研究結果が、「Mayo Clinic Proceedings」に7月13日掲載された。がん、あるいは心疾患などの慢性疾患がある場合、若年者での重症化リスクは3倍以上に上昇するという。論文の筆頭著者である米メイヨー・クリニックのJennifer St. Sauver氏によると、これらの疾患の影響は中高年者に比較して若年者でより大きいという。同氏は、「若者はCOVID-19に感染しても一般的には軽症で済む。しかし、若者なら絶対に深刻な病状にならないということではなく、亡くなる患者もいる」と語っている。

この研究では、2020年3月1日~9月30日に、米国ミネソタ州とウィスコンシン州で新型コロナウイルス陽性と判定された9,928人のデータが用いられた。COVID-19により入院治療を要した場合、および死亡した場合を重症と定義したところ、474人(4.8%)が該当した。高齢、男性、非白人、ヒスパニック系、肥満、および基礎疾患の数が、重症化の有意なリスク因子だった。

年齢を44歳以下、45~64歳、65歳以上の3群に分類し、性別、人種/民族、BMI、喫煙習慣などで調整後、年齢層ごとに重症化リスク因子を検討した。その結果、44歳以下と45歳以上とで比較した場合に重症化への影響が最も異なる因子はがんだった。

具体的には、44歳以下ではがんが有意な重症化リスク因子であるものの、45歳以上ではがんであってもCOVID-19重症化と有意な関連がなかった。Sauver氏は、「若いがん患者は身体への負担が大きい積極的な治療を受けていることが多く、そのことがCOVID-19のような感染症リスクへ、大きな影響を与える可能性がある」と解説している。

がんのほかに、虚血性心疾患や神経疾患、血液疾患などの基礎疾患がある44歳以下の患者も、それらがない患者に比べて重症化リスクが3倍以上高かった。

本研究からは上記のほか、発達障害、パーソナリティー障害、統合失調症などのメンタルヘルス関連疾患も、COVID-19重症化リスクの高さと有意に関連していることが明らかになり、研究者を驚かせた。「これはわれわれが予期していなかった結果であり、精査の必要がある」とSauver氏は述べている。

本報告に関連して、米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスのMarc Siegel氏は、「どのような背景因子を持つ人がCOVID-19重症化リスクにさらされているのかを知ることは、パンデミックを抑制するためにも不可欠だ」と語り、患者を重症化リスクで層別化する必要があることを強調し、そのことによって適切で効率良い治療を行えるとしている。

Siegel氏はまた、ワクチン接種の重要性を指摘。「ワクチン接種後にCOVID-19を発症した場合、入院を要する頻度は約3%である」とし、現在も続くCOVID-19患者の増加を、「バイデン政権当局者が最近、"ワクチン未接種者間のパンデミック"と言う言葉をよく使うが、正にその通りだ」と語っている。そして「慢性疾患のある人と、その人と親しい間柄にある全ての人がワクチンを接種すべきだ。若いからといって、COVID-19重症化のリスクを免れるわけではない」と同氏は警鐘を鳴らしている。(HealthDay News 2021年7月27日)

https://consumer.healthday.com/7-27-severe-covid-f...

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