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食事を変えれば片頭痛の頻度を減らすことができる?

salmon portions

マグロやサーモン、サバなどオメガ3脂肪酸を豊富に含む食品を摂取することで、片頭痛の頻度が減り、症状も緩和する可能性があることを示す研究結果が明らかになった。それに加えて、植物油からのオメガ6脂肪酸の摂取を避けると、片頭痛コントロールがさらに改善することも示されたという。米国立老化研究所のChristopher Ramsden氏らによるこの研究の詳細は、「The BMJ」に7月1日掲載された。

この研究は、1カ月当たり5〜20日の頻度で片頭痛発作が生じる182人(平均年齢38歳、女性88%)を対象にしたもの。対象者は、オメガ3脂肪酸〔エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)〕、およびオメガ6脂肪酸(リノール酸)の摂取量がそれぞれ異なる3つの食事パターンのいずれかを16週間にわたって摂取する群にランダムに割り付けられた。食事パターンの1つ目は、米国のオメガ3脂肪酸とリノール酸の平均摂取量(EPAとDHAの摂取量:150mg/日未満、リノール酸の摂取量:全カロリーの7.2%)を維持する群(対照群、60人)、2つ目は、DHAとEPAの摂取量を1.5g/日まで増やし、リノール酸の摂取量は全カロリーの7.2%を維持する群(介入群1、61人)、3つ目は、DHAとEPAの摂取量1.5g/日まで増やし、リノール酸の摂取量を全カロリーの1.8%以下にまで減らす群(介入群2、61人)である。頭痛が生活の質(QOL)に及ぼす影響を頭痛インパクトテスト(HIT)で評価するとともに、対象者が記録した電子日記から頭痛の頻度を毎日確認した。

その結果、研究開始から16週間後には、両介入群で対照群と比べて、疼痛軽減に関与する17-HDHA(17-ヒドロキシドコサヘキサエン酸)のレベルが有意に上昇していたことが明らかになった。HITのスコアについても両群で改善が認められたが、対照群と比べて統計的な有意差は認められなかった。

頭痛の頻度についても、対照群と比べて両介入群で有意に低下することが確認された。すなわち、1日当たりの頭痛の持続時間は対照群と比べて、介入群1で1.3時間、介入群2で1.7時間減少し、1カ月当たりに1時間以上の頭痛が生じた日数も、介入群1で2日、介入群2で4日減少していた。この結果は、オメガ3脂肪酸の摂取量を増やすことに加え、リノール酸の摂取量を減らすことでより大きなベネフィットが得られる可能性のあることを示唆している。

こうした結果を受けてRamsden氏は、「食事を変えることが頭痛の緩和につながるという中程度の質のエビデンスが得られた。個人的には、食事と痛みの関係についての解明はまだ始まったばかりだと思う。また、頭痛以外の慢性疼痛疾患や他の栄養素についても検討する必要がありそうだ」と話している。

その一方でRamsden氏は、「食事を変えることが、片頭痛をはじめとする慢性疼痛を消失させる特効薬となるわけではない」と断言している。その上で、「食事の変容が、究極の解決策になることはないが、慢性疼痛を抱える人々の生活をより良いものにするために、薬物療法などの治療と併用するツールの一つになる可能性はある」との見通しを示している。

この研究報告を受けて、米ノースウェル・ヘルス頭痛センターのNoah Rosen氏は、「これまでにもオメガ3脂肪酸の豊富な食事がさまざまな疼痛に有益な影響を与える可能性が複数の研究で示唆されてきた。今回の研究で、慢性の片頭痛にもそれが当てはまることが明らかにされたことは心強い」と述べる。

また、Rosen氏は、「オメガ3脂肪酸はサプリメントではなく食事から摂取する方が望ましいとする研究結果の報告もあるが、今回の研究結果も、より自然な方法でオメガ3脂肪酸を摂取すべきことを支持するものだ」と指摘する。その上で、「この効果は持続するのか、体重の減少が関与しているのか、食事を変えることに対する反応は人により違うのか、などの疑問点が、今後、明らかにされることを期待する」と話している。(HealthDay News 2021年7月6日)

https://consumer.healthday.com/7-6-can-you-eat-you...

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