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AHAが肥満と心血管疾患に関するステートメントを発表

AHAが肥満と心血管疾患に関するステートメントを発表

米国心臓協会(AHA)から肥満と心血管疾患に関するステートメントが発表され、「Circulation」に4月22日掲載された。アテローム性動脈硬化性心血管疾患、心不全、心房細動を含む不整脈、心臓突然死などを取り上げ、それらの診断と臨床管理、および転帰に対する肥満の影響をレビューした内容。

ステートメントでは、BMIが同等であっても代謝や心血管疾患への影響が異なり、特に腹腔内脂肪の過剰蓄積は、肥満に該当しない場合でも健康リスクを高める可能性があるとしている。この点に関連し、筆頭著者である米国立衛生研究所(NIH)のTiffany M. Powell-Wiley氏は、「腹腔内脂肪の蓄積と心血管系転帰との関係を調査した研究から、腹腔内脂肪が明らかに健康リスクとなることが示されている」と述べている。

そのような腹腔内脂肪の蓄積や心血管イベントリスクを評価する手段として近年、画像診断法が大きく進歩した。ステートメントでも、CT、PET、心エコー、血管内エコーなどの検査法について、メリット/デメリットをまとめている。

治療介入については、生活習慣の変更による減量は、メタボリックシンドロームに伴う全身性の炎症、および血管内皮機能障害の双方を改善するとしている。ただし、それにもかかわらず、肥満に対する内科的アプローチのみでは、冠動脈疾患の発生率の低下につながっていない。それとは対照的に、減量手術を受けた患者では、非外科的治療を継続している患者を対照とする前向き研究から、冠動脈疾患のリスク低下が示されているとしている。

ステートメントの結論としては、「肥満とは、BMIが類似していても代謝や心血管イベントリスクが異なる不均一な状態として認識する必要がある。肥満関連の心血管合併症に対する感受性は、全身的な体脂肪量のみによって規定されるのではなく、心臓に悪影響を与える局所的な体脂肪分布の個人差に大きく依存する」と総括。

また推奨される今後の研究テーマとして、大規模なランダム化比較試験に基づく健康的な食事パターンの特定、肥満の一次予防、および、より上流での介入法の開発、非糖尿病の肥満者に対するGLP-1受容体拮抗薬とSGLT2阻害薬による心不全の予後改善効果の検討、高齢者を対象とした'減量'ではなく'体重維持'の機能的転帰の検証――などを掲げている。

なお、数名の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年4月26日)

https://consumer.healthday.com/aha-intraabdominal-...

Abstract/Full Text (subscription or payment may be required)

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