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心肺蘇生の受講を勧める女性、きっかけは夫の救命体験――AHAニュース

心肺蘇生の受講を勧める女性、きっかけは夫の救命体験――AHAニュース
Lisa Wiles (right) with her husband, Dan, who she helped save with CPR. Photo courtesy: Lisa Wiles

米ニューヨーク在住のLisa Wilesさんが、隣の部屋で夫のDanさんの叫び声を聞いたのは、2020年4月、夕食の支度をしている時だった。彼女は夫が何か気に入らないニュースでも見て叫んだのだろうと思ったが、念のため様子を見に行った。「夫の目は焦点が合わず漂い、そして恐ろしいほどの呼吸音を出していた。私は彼が窒息していると思った」。Danさんは以前から不整脈を抱えていたため、彼女の頭に最悪の事態がよぎった。

彼女は大声で夫に呼び掛け、反応がないことを確認後、911(日本の119)に電話をした。救急のオペレーターには電話を通してDanさんの呼吸音が聞こえた。「直ちに心肺蘇生法(CPR)を始めてください」と、オペレーターが指示を出した。

当時、Danさんは57歳、Lisaさんは51歳だった。Lisaさんは20年近く前だがCPRトレーニングを受けたことがあり、911オペレーターの指示に従い胸骨圧迫を開始した。「私の手は何をすべきかを記憶していた」とLisaさんは語る。

数分後、郡保安官がドアを突破し現場の部屋に到着し、自動体外式除細動器(AED)をDanさんに接続。AEDは、その時点では除細動の対象でないと判定した。保安官は救急車が到着するまで、Lisaさんの不安を少しでも取り除くためCPRを続けた。その後、到着した救急隊員がAED施行を試みると、除細動が必要な状態と判定されて除細動が行われ、Danさんの心臓は再び動き出した。発作発生から13分が経過していた。

新型コロナウイルス感染症パンデミックのため、Lisaさんは短時間しか夫のもとにいられなかった。「夫は私に、『CPRをしてくれたのか』と問い、そうだと応えると、夫は泣き始めた。その後、彼が退院するまで5日間、私は見舞に行けなかった」。

Danさんは2012年に心房粗動と診断され、薬物療法とアブレーション治療(カテーテルで心筋の一部を焼灼する不整脈の治療法)を受けていたが、2015年には心房細動と診断され2018年に2回目のアブレーションが施行されていた。ただ、Danさんが死線をさまようことになった原因は、心房細動に続いて心室頻脈が起き、心停止が引き起こされたからだ。Danさんの胸には、危険な不整脈の再発に備えて植え込み型除細動器が植えられた。

「私は一度亡くなっていて、今は二度目の人生を生きている。妻が私にしてくれたことは、例えようもなく素晴らしいことだと感じている」。このように語るDanさんだが、妻のLisaさんはその後も夫の心臓がまた止まるのではないかという不安にかられていた。そこで彼女は、CPRにより詳しくなることを目指した。

学習を始めた時、彼女は悲惨なデータに驚かされた。病院外で心停止を起こすと10人に約9人が死亡していることを知った。ただ、心停止から数分以内にCPRを受けた場合、生存の確率は2~3倍に上がることも学んだ。しかし、米国で毎年35万件発生していると推定される病院外心停止の約70%は自宅で発生しているにもかかわらず、その半数は救急車が到着するまでの間にCPRが行われていない。

Danさんが心停止を起こしたのと同じ日が近づいたとき、Wilesさん夫妻は、Lisaさんの911コールに応答した救急チームによる地域住民へのCPRトレーニング講座開催の支援を決めた。LisaさんがSNSを用いて講座開催情報を拡散するなどの効果により、2箇所で講座が開催され51人がCPRとAEDのトレーニングを受けた。「この51人は、いま何をすべきかを知っており、緊急時に備えた行動を起こす集団だ」とLisaさんは語る。

またDanさんは、姪とともにチャリティーマラソンを支援する活動などによって、医療機器の購入費3,500ドルの調達に貢献した。「妻が私にCPRをしていなかったら、私はここにいないだろう。数々の行為が完璧に行われ、私は今日も生きている。全てはCPRから始まった」とDanさんは振り返る。(American Heart Association News 2021年8月31日)

https://consumer.healthday.com/aha-news-new-york-w...

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