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多発性硬化症患者では歩行不能および加齢がCOVID-19重症化と関連か

woman on wheelchair

多発性硬化症(MS)患者では、歩行不能および加齢が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化と関連し、ひいてはCOVID-19重症化による死亡とも関連していることが、「JAMA Neurology」に3月19日掲載された論文で明らかにされた。

米ワシントン大学のAmber Salter氏らは、北米のMS患者を対象に、COVID-19重症化に関与するリスク因子およびアウトカムの評価を目的としたコホート研究を行った。COVID-19 Infections in MS(COViMS)レジストリは、COVID-19パンデミック初期に北米で構築されたレジストリで、新型コロナウイルス感染が確認されたMS患者を医療従事者が登録できるシステムとなっている。今回の研究では、2020年4月1日から2020年12月12日までに本レジストリに登録されたMS患者の匿名化された横断的データを解析対象とした。COVID-19の急性期からの回復または死亡に至る経過を把握するため、最初の感染症状の発症から7日以上経過した時点および十分な日数が経過した時点における患者のアウトカムを評価した。アウトカムを、重症度に基づいて、「非入院」、「入院のみ」、「集中治療室(ICU)への入室/人工呼吸器による管理が必要」および「死亡」の4つのレベルに分類した。COVID-19重症化のレベルとリスク因子との関連については、多変量多項ロジスティック回帰分析を用いて解析した。

解析対象としたMS患者は1,626例で、女性患者が74.0%(1,202例)、再発寛解型MS患者が80.4%(1,255例)を占めた。人種の割合は、非ヒスパニック系白人61.5%(996例)、黒人20.8%(337例)、ヒスパニック/ラテン系11.7%(190例)であった。平均年齢は47.7±13.2歳、1種類以上の併存疾患のある患者は49.5%(797例)であった。臨床検査で新型コロナウイルス陽性となった患者の割合は82.7%(1,345例)であった。全死亡率は3.3%〔95%信頼区間(CI)2.5~4.3〕であった。

歩行状態を「自力歩行可能」、「介助を必要とするが歩行可能」および「歩行不能」に分類した。諸リスク因子を調整し、重症化レベルの「非入院」を基準とした場合、歩行不能および加齢は、それぞれ独立して、全ての重症化レベルのリスク上昇と関連していた。歩行不能の場合の重症化レベルのオッズ比は、「入院のみ」2.82(95%CI 1.64~4.85、P=0.01)、「ICUへの入室/人工呼吸器による管理が必要」3.53(同1.59~7.81、P=0.02)、「死亡」25.4(同9.34~69.1、P<0.001)であった。年齢が10歳高くなった場合の重症化レベルのオッズ比は、「入院のみ」1.32(同1.12~1.56、P<0.001)、「ICUへの入室/人工呼吸器による管理が必要」1.29(同0.99~1.67、P=0.06)、「死亡」1.77(同1.20~2.59、P=0.004)であった。

著者は、「MS患者の治療に当たっている臨床医が、COVID-19重症化を招く可能性のあるリスク因子のことを知っていると、COVID-19の徹底した経過観察および治療を必要とするMS患者の特定に結びつくのではないか」と述べている。

なお、数名の著者が、あるバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年3月19日)

https://consumer.healthday.com/ambulatory-disabili...

Abstract/Full Text

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