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炎症性腸疾患患者は高率に不安や抑うつを抱える

炎症性腸疾患患者は高率に不安や抑うつを抱える

炎症性腸疾患(IBD)患者では、不安や抑うつの症状を有している人の割合(以下、有病率)が高く、全体として約3分の1が不安を、約4分の1が抑うつを抱えているとする研究結果が、「The Lancet Gastroenterology & Hepatology」に3月12日掲載された。

パドヴァ大学(イタリア)のBrigida Barberio氏らは、まずMEDLINEやEmbaseなど5種類の論文データベースに2020年9月30日までに公表された報告を、キーワードを用いるなどして検索し、5,544本を抽出した。次に、この中から、「組織学的または画像上で診断されたIBDの成人患者100人以上を対象とし、評価の定まっている質問票を用いて不安や抑うつの程度を測定した、横断研究または症例対照研究」などの基準に適合する77本(解析対象者総計3万118人)を採用した。ランダム効果モデルを用いて不安症状や抑うつ症状の統合有病率を計算し、I2検定で研究間の異質性を評価した。また、IBDの種類、性別、疾患活動性でサブグループに分け、それぞれオッズ比(OR)や95%信頼区間(CI)を算出して比較した。

58本の研究データを基に算出した不安症状の統合有病率は32.1%(95%CI 28.3〜36.0%、I2=96.9%、P<0.0001)、75本の研究データを基に算出した抑うつ症状の統合有病率は25.2%(同22.0〜28.5%、I2=97.6%、P<0.0001)であった。同じ研究内で、クローン病(CD)および潰瘍性大腸炎(UC)患者の不安または抑うつ症状の有病率を報告していた研究から算出した、UC患者と比べたCD患者における不安症状のORは1.2(95%CI 1.1〜1.4、I2=7.1%、P=0.37、19本の研究)、抑うつ症状のORも1.2(同1.1〜1.4、I2=23.5%、P=0.14、26本の研究)だった。

IBDの女性はIBDの男性に比べて、不安症状の有病率が高く、7本の研究から算出した統合有病率は、女性33.8%(95%CI 26.5〜41.5%)、男性22.8%(同18.7〜27.2%)、ORは1.7(同1.2〜2.3、I2=64.3%、P=0.0030)だった。IBDの女性は抑うつ症状の有病率も男性より高く、12本の研究から算出した統合有病率は女性21.2%(同15.4〜27.6%)、男性16.2%(同12.6〜20.3)、ORは1.3(同1.0〜1.8、I2=57.5%、P=0.057)だった。

さらに、IBDが活動期にある患者については、不安症状の統合有病率が57.6%(95%CI 38.6〜75.4%、8本の研究)と、非活動期の患者の38.1%(同30.9〜45.7%、15本の研究)より高く、同じく抑うつ症状の統合有病率も38.9%(同26.2〜52.3%、11本の研究)と、非活動期患者の24.2%(同14.7〜35.3%、18本の研究)より高かった。ORは、不安症状が2.5(同1.5〜4.1、I2=77.2%、P=0.0006)、抑うつ症状が3.1(同1.9〜4.9、I2=70.8%、P<0.0001)となった。

著者らは、「消化器専門医が不安や抑うつ症状の発見と治療に目を向けてくれるように持っていくと、IBD患者の予後はより良くなるのではないか」と述べている。(HealthDay News 2021年3月31日)

https://consumer.healthday.com/anxiety-depression-...

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