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人工甘味料がダイエットの妨げになる人の特徴は?

soda machine
Adobe Stock

やせるために砂糖ではなく人工甘味料を利用している人も少なくないだろう。しかし、人によっては人工甘味料がやせるのに役立たないばかりか、食欲を高めてしまう可能性もあることが分かった。米南カリフォルニア大学(USC)ケック医学校のKathleen Page氏らの研究結果であり、詳細は「JAMA Network Open」に9月28日掲載された。

論文の上席著者であるPage氏によると、減量目的での人工甘味料の利用を巡ってはこれまでにも論議が繰り返されてきたという。「人工甘味料が減量に役立つという複数の研究結果がある一方で、体重増加を促したり、2型糖尿病、代謝性疾患を増やす可能性を指摘した研究も存在する」とのことだ。

Page氏らの研究の対象は、過去3カ月間体重が安定している健康な成人74人で、平均年齢は23.40±3.96歳、女性が58%。人工甘味料の影響が体重によって異なる可能性を考慮し、BMI19.18~40.27という広範囲にわたる対象者が選択された。平均BMIは27.22±5.18で、過体重者(BMI25~30未満)が32%、肥満者(同30以上)が31%含まれていた。

研究デザインはクロスオーバー法で、12時間の絶食後、人工甘味料(スクラロース)溶液、スクロース(砂糖)溶液、または水を飲んでもらうという、3条件を全員に試行。各飲料を摂取する直前と、摂取10分、35分、120分後に採血し、代謝や食欲に関連する検査指標の変化を比較。また摂取20分後にはfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用い、ハンバーガーやドーナツなどの食べ物の写真を見た時の脳の反応を評価した。さらに摂取125分後からはビュッフェ形式で自由に食事をしてもらい、条件間での摂食量の違いを検討した。

その結果、スクラロース溶液摂取後には、食欲を亢進させるホルモン(アシル化グレリン)のレベルが、砂糖水摂取後よりも高くなることが分かった(120分後までの曲線下面積が、砂糖水条件の8,835pg/mLに対してスクラロース条件では1万4,752pg/mLでP<0.001)。またfMRI検査から、女性や肥満者では、砂糖水摂取条件に比較してスクラロース摂取条件で、脳内の食欲にかかわる領域の活動が活発になることが分かった。

これらの結果は、スクラロースによって甘く味付けされた飲み物は、飲んでも空腹感の抑制に効果がない可能性のあることを示している。実際に、ビュッフェ形式での食事による摂取エネルギー量を見ると、女性のスクラロース条件での摂取エネルギー量は砂糖水条件よりも有意に多かった(P=0.01)。なお、男性の摂取エネルギー量は条件間の有意差がなかった(P=0.42)。

Page氏は、「われわれの検討結果は、以前から続いている、摂食行動や食欲関連ホルモン分泌への人工甘味料の影響に関する論議に、新たな知見を加えるものだ」と、本研究の意義を語っている。その上で、「研究対象に性別やBMIの異なる人々を含めたことによって、女性や肥満者では人工甘味料のネガティブな影響が現れやすいことが明らかになった。これらの人たちは、人工甘味料により味付けされた飲み物を飲むと空腹感を感じる可能性があり、結果として摂取エネルギー量が増えてしまうことも考えられる」と注意を促している。(HealthDay News 2021年10月1日)

https://consumer.healthday.com/b-10-1-diet-drinks-...

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