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手術前の体力づくりには十分な時間を

手術前の体力づくりには十分な時間を

手術後の安静に伴う筋肉の減少を抑制するには、手術を受ける前に筋力トレーニングなどを十分に行う必要があるとする、英バーミンガム大学のLeigh Breen氏らの研究結果が、「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に12月21日掲載された。

手術を受けるには体力が必要だ。高齢者では、手術後の安静により筋肉が減ってしまい、日常生活に必要な筋肉を取り戻すためにリハビリテーションが必要となることが多い。これに対して、筋肉が減少する前、つまり手術を受ける前のトレーニング「プレハビリテーション」は、その後の安静による筋肉量減少を抑制し、リハビリテーションよりも有用である可能性を示唆する研究データが存在する。ただしその報告数は少なく、結果も一貫性を欠いている。

Breen氏らの研究は、健康なボランティアを対象として、プレハビリテーションの効果を筋線維タンパク質合成(iMyoPS)率などで評価するというもの。対象者は、ふだん筋力トレーニングを行っておらず、サルコペニアでない65~80歳の男性10人。平均年齢は71.5±4.0歳、BMI25.5±2.8、体脂肪率23.3±4.9%。喫煙者やホルモン補充療法を受けている人などは除外された。

入院を模倣した5日間の安静期間に先立ち、7日の間に4回にわたって片側の足のみの筋力トレーニングを実施。この期間中のiMyoPS率の変化は、トレーニングを行わなかった足は1.36±0.18%/日であるのに対し、トレーニングを行った足は1.76±0.37%/日であり、有意差が認められた(P=0.007)。

続く安静期間はベッド上で過ごしてもらい、移動には車椅子を用いた。安静期間中に身体活動量は有意に減少し、座位行動は有意に増加、タンパク質摂取量は有意に低下したが、体重とBMIは有意な変化が見られなかった。安静期間中のiMyoPS率の変化は、トレーニングを行わなかった足が1.07±0.22%/日、トレーニングを行った足は1.30±0.38%/日であり、トレーニング期間中の変化に比べて両方の足ともに低下していた。また、トレーニングを行った足と行わなかった足との間に、有意な差は見られなかった。

この研究を行う前に著者らは、トレーニングを行う足では安静期間に移行後もiMyoPS率の低下が抑制されると予想していたが、それは証明されなかった。また、5日間の安静によって、平均的な高齢者では3~5年で失われる筋肉量とほぼ同量(3~4%)の筋肉が失われることが分かった。

Breen氏は、「安静期間中に失われた筋肉を完全に取り戻すことは困難で、長期的には新たな健康問題を引き起こす可能性がある。それに対してプレハビリテーションは実行しやすい介入法ではあるが、短期間の介入では、術後の安静による高齢者の筋力低下を十分防ぐことはできない」と結論付けている。

同氏らは、プレハビリテーションの効果を高める方法として、心臓や肺の健康を維持するための有酸素運動、および筋力トレーニングのほか、筋肉量を増やすためにタンパク質の豊富な食事などを取り入れるのが良いのではないかと提案。それに加えて、安全面に問題のない限り、術後のできるだけ早い時期に、食事の経口摂取や運動を開始する方が良いと付け加えている。(HealthDay News 2020年12月22日)

https://consumer.healthday.com/b-12-24-older-and-getting-surgery-get-fit-beforehand-2649532025.html

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