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先天異常が生涯がんリスクの上昇に関連

baby on the back playing

主要な先天異常と生涯のがん発症リスク(がんリスク)の上昇に関連が認められたとする研究結果が、ベルゲン大学(ノルウェー)のDagrun Daltveit氏らにより、「The BMJ」12月2日号に報告された。

これまで、染色体の変化に起因するか否かにかかわらず、先天異常がある人は、小児期と青少年期にがんリスクの高いことが知られていた。しかし、高いがんリスクの状態が、これらの人々の成人後も続くのかどうかは不明だった。

そこで、Daltveit氏らは、大規模コホート内症例対照研究を実施し、先天異常と出生から成人後までのがんリスクとの関連について検討した。同研究で対象とされたのは、北欧諸国(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)でがんと診断された46歳以下の男女6万2,295人(がん診断群)と、これらと国と生年をマッチさせた、がんと診断されていない男女72万4,524人(対照群)である。

解析の結果、先天異常を持つ人の割合は、対照群の2.2%(1万5,826人)に対してがん診断群では3.5%(2,160人)で、先天異常がない人と比べて先天異常がある人では、がんリスクが1.74倍高いことが示された。また、先天異常がある人のがんリスクが最も高まるのは0〜14歳までで、先天異常がない人と比べたがんリスクは2.52倍だった。その後は年齢を重ねるごとにリスクは低下したが、20歳以降になっても、がんリスクは1.22倍高かった。

また、先天異常の中でも、先天性心疾患や性器または神経系の異常、骨系統疾患(骨格を形成する組織の障害により、骨格に異常が生じる疾患)、染色体異常のある人では、成人後のがんリスク上昇が顕著だった。特に、ダウン症候群などの染色体異常を持つ人におけるがんリスクは、先天異常がない人よりも5.53倍高く、その中でも白血病の発症頻度の高さが顕著であることが示された。一方、眼や神経系、泌尿器などの先天形態異常のある人では、異常のある部位に、その後、がんが発症しやすいことが明らかになった。

これらの結果は、先天異常と一部のがん種には、共通の遺伝的要因または環境的要因のいずれか、あるいはその双方が関与している可能性を示唆するものである。Daltveit氏らは、「われわれの研究から、先天異常が青年期や小児期だけでなく、成人期のがんリスクにも関連していることが示された。この結果は、先天異常を持つ患者に対するフォローアップを行っている医療従事者にとって、臨床的意義のあるものだといえる」と評価する。また、「今回の研究結果から導き出された最も重要な点は、先天異常とがんの両方の原因である発達異常に関わる分子メカニズムについて、さらなる研究を実施することの妥当性を示した点だ」と結論付けている。(HealthDay News 2020年12月3日)

https://consumer.healthday.com/b-12-3-birth-defects-tied-to-rise-in-lifelong-cancer-risk-study-2649108844.html

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)

Abstract/Full Text

https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4060

Press Release

https://www.bmj.com/company/newsroom/birth-defects-linked-to-greater-risk-of-cancer-in-later-life/

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