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寒い所で運動すると脂肪燃焼が増える

man ski walking in the winter outdoors

同じ運動でも、寒い場所で行った方が温かい場所で行うよりも脂肪燃焼量が多いことを示したデータが報告された。この研究では、その差は約4倍に上ったという。ローレンシャン大学(カナダ)のStephanie Munten氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of Applied Physiology」に12月3日掲載された。

定期的な身体活動は、脂質代謝を改善するように働き、血清脂質の管理に重要。これまでの研究から、中強度の負荷で連続して運動するよりも、短時間の休憩を挟みながら行う高強度インターバル運動の方が、脂質代謝の改善効果に優れている可能性が示されている。しかし脂質代謝に影響を及ぼす因子は運動のやり方だけでなく、環境、とりわけ周辺温度も影響を及ぼすことが知られている。ただし、周辺温度の違いが脂質代謝をどの程度変化させるのかは明らかになっていない。

Munten氏らは健康な成人を対象として、周辺温度の違いが脂質代謝にどのような影響を及ぼすかを検討した。研究の対象者は11人(男性7人)で平均年齢23±3歳、BMI26.4±1.89であり、運動耐容能の指標である最高酸素摂取量(VO2peak)は39.2±5.73mL/kg/分。研究デザインは、参加者全員に対して21℃の通常室温の条件と、0℃に設定した寒冷条件で、同一の高強度インターバル運動を、それぞれ別の日に行ってもらうという、クロスオーバー法を用いた。

高強度インターバル運動は、各参加者の90%VO2peak(運動耐容能の90%)に負荷設定された自転車エルゴメーターを60秒間できるだけ速くこぎ、続く90秒間は30%VO2peakのインターバルとして、これを10回行うというもの。この運動に伴う、体温、心拍数、大腿四頭筋への酸素供給量、血糖値などの変化を調べるとともに、翌朝の血清脂質値や血糖値の変動も検討した。

その結果、寒冷条件では通常条件に比べて高強度インターバル運動中の脂質酸化速度(脂肪が燃焼されるスピード)が有意に速く、脂質酸化量は358%多かった。一方、炭水化物の酸化には条件間の有意差は認められなかった。

この高強度インターバルトレーニング運動試験は夕方に実施され、試験終了後の20時に研究者が用意した栄養組成が統一された栄養バーを摂取、22時に就寝してもらった。翌朝にも研究者が用意した食事(脂質66%の高脂肪食)を摂取。その後、9時から12時まで1時間おきに4回の採血検査を行った。その結果、血糖上昇曲線下面積は寒冷条件の方が有意に低値であり、一方で食後1~2時間のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)は寒冷条件の方が有意に高かった。

これらのデータから著者らは、「寒冷環境での高強度インターバル運動は、それを行っている最中の脂質酸化を増やすと考えられる。しかし、今回の研究条件では、翌朝の高脂肪食摂取後の脂質代謝への影響があまり好ましいものでなかった」と述べている。(HealthDay News 2021年1月7日)

https://consumer.healthday.com/b-12-30-cold-weathe...

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