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運動をしていない人は心臓発作で突然死しやすい

運動をしていない人は心臓発作で突然死しやすい

ふだんの身体活動量が多い人は、仮に心筋梗塞の発作を起こしたとしても、直ちに死につながる可能性が低いことが明らかになった。逆に言うと、ふだん座りがちな生活をしている人は、心筋梗塞の発作が死につながりやすいということだ。ビスペブジャーグ病院(デンマーク)のKim Wadt Hansen氏らの研究によるもので、詳細は「European Journal of Preventive Cardiology」に2月10日掲載された。

Hansen氏らは、追跡期間中の心筋梗塞による死亡と日常の身体活動量データのある、欧州で行われた10件の研究を統合して、身体活動量と心筋梗塞発症後の死亡リスクとの関連を検討した。解析対象者数は149万5,254人で、追跡期間中、2万8,140人に心筋梗塞が発生した。そのうちの4,976人(17.7%)は心筋梗塞発生から28日以内に死亡(致死性心筋梗塞)していた。さらにそのうちの3,101人(62.3%)は突然死と判定された。

身体活動量により、全体を以下の群に分類した。余暇時間の運動が7METs・時/週を「座位中心」群、同7~16 METs・時/週を身体活動量「低位」群、同16.1~32METs・時/週を身体活動量「中位」群、同32METs・時/週超を身体活動量「高位」群。解析にあたって、年齢、性別、心血管リスク因子(BMI、血圧、血清脂質、糖尿病、家族歴など)、飲酒量、および社会経済的因子の影響を調整した。

座位中心群を基準として、他の群の心筋梗塞による突然死リスクを比較すると、活動量低位群はオッズ比(OR)0.79(95%信頼区間0.60~1.04)、中位群はOR0.67(同0.51~0.89)、高位群はOR0.55(同0.40~0.76)であり、活動量中位群と高位群は突然死リスクが有意に低かった。

同様の関連は、致死性心筋梗塞のリスクについても認められた。具体的には、活動量低位群はOR0.85(同0.71~1.03)で非有意だが、中位群はOR0.64(同0.51~0.80)、高位群はOR0.72(同0.51~1.00)であり、有意に低リスクだった。

この結果をHansen氏は、「心筋梗塞を来した患者の約18%が28日以内に死亡するが、発作以前の身体活動量が多いことが、死亡リスクを低下させるようだ」と総括している。また著者らは、欧州心臓病学会(ESC)のリリースの中で、「この研究結果は、身体活動に関する欧州のガイドラインの推奨を強力にサポートするものだ」と記している。なお、欧州のガイドラインでは、全ての年齢の健康な成人に対して、少なくとも週に150分の中強度、または75分の高強度の有酸素運運動、もしくはそれらを組み合わせた運動を推奨している。(HealthDay News 2021年2月17日)

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