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未就学児でも心臓の健康は脳の健康に関連

kindergarten kids

心肺フィットネス(筋肉への酸素供給能力と筋肉の酸素消費能力を合わせたもの)と脳の健康の関係は、幼少期から始まっている可能性のあることが、新たな研究で示された。一定時間の間に歩行できる距離が長かった4~6歳の小児は、知的能力やその他の脳機能の検査でのスコアが高かったという。米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のShelby Keye氏らによるこの研究の詳細は、「Journal of Clinical Medicine」に2月4日掲載された。

脳の健康と心肺フィットネスの関連を示した従来の研究の多くは、思春期前あるいは思春期の小児や成人に焦点を当てたものであった。そうした研究では、有酸素運動を行う能力が学業成績や認知機能と関連することが一貫して示されてきた。しかし、この心肺フィットネスと脳の健康との関連が小児期のどの時点から認められるのかについては、明らかになっていないという。

そこでKeye氏らは、この点を検討すべく、4〜6歳の未就学児59人(女児25人)を対象に今回の研究を実施。6分間で歩ける距離を測定する6分間歩行試験により対象者の心肺フィットネスを評価し、また、知的能力や認知制御に関する能力、集中力などを評価する試験も行った。さらに、対象者の一部には、脳波測定用の電極が付いた帽子をかぶらせた状態で、オッドボールタスクと呼ばれる聴覚テストを行い、注意力を評価した。同氏は、「脳波の測定により、タスク遂行中の小児の注意力や情報処理能力を非侵襲的に評価できる」と説明している。

その結果、心肺フィットネスが高いことが推定される未就学児は、総合的な知的能力や表出言語の使用に関連する学力検査のスコアも高いことが明らかになった。Keye氏によると、「心肺フィットネスが高い未就学児では、注意力と並行作業能力を要するコンピューター作業の成績が良好であったほか、作業を完了する際の脳内での情報処理速度が速く、注意資源の配分も優れている可能性が示された」という。

Keye氏らは「われわれの研究結果は、高い心肺フィットネスが未就学児の思考能力を向上させることを裏付けるものではない。しかし、4歳という早い段階でもこの2つが既に密接に関連していることを示唆する新たな根拠となるものだ」と述べている。

研究グループは、年長の小児や成人と同じように、未就学児も推奨される1日の運動量を満たしていないことを指摘する。研究論文の上席著者であるNaiman Khan氏は、「脳内の主要な認知制御プロセスの発達は幼少期に始まり、成人期の初期まで続くことから、これは懸念すべきことだ」と述べている。(HealthDay News 2021年2月23日)

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