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低用量と高用量アスピリン、心臓に対する保護効果は同等

低用量と高用量アスピリン、心臓に対する保護効果は同等

脳卒中や心筋梗塞などを経験した心血管疾患患者が二次予防のために服用するアスピリンは、高用量でも低用量でも効果に有意差はないとする研究結果が報告された。米デューク大学Duke Clinical Research InstituteのSchuyler Jones氏らによるこの研究は、米国心臓病学会(ACC.21、5月15~17日、オンライン開催)で発表され、「The New England Journal of Medicine」に5月15日掲載された。

心血管疾患は、米国の男性と女性、およびほとんどの人種/民族の主要な死因である。アスピリンは、心血管疾患の既往歴を持つ患者における二次予防のために広く用いられており、その効果も認められている。しかし、低用量と高用量のどちらが、より効果的で安全なのかについては、相矛盾する結果が報告されており、明確な答えが出ていない。

そこでJones氏らは、米国の40カ所の医療機関の心血管疾患患者1万5,076人(平均年齢67.6歳、男性68.7%)を対象に、オープンラベル試験を実施。対象者を1対1の割合で、アスピリンを325mg/日摂取する群(高用量群)と、81mg/日摂取する群(低用量群)にランダムに割り付け、中央値で26.2カ月間追跡した。有効性に関する主要評価項目は、全死亡、心筋梗塞による入院、または脳卒中による入院の複合アウトカム、安全性に関する主要評価項目は大出血による入院とした。なお、対象者の96.0%(1万3,537人)は、この試験でのランダム化以前からアスピリンを服用しており、このうち低用量アスピリンを服用していた人の割合は85.3%に上った。

追跡期間中央値時点で全死亡、心筋梗塞による入院、または脳卒中による入院が生じたのは、低用量群で590人(推定7.28%)、高用量群で569人(推定7.51%)であり、両群間に有意差は認められなかった。また、大出血による入院が生じた例は、低用量群で53人(推定0.63%)、高用量群で44人(推定0.60%)とまれで、両群間に有意差は認められなかった。さらに、対象者は最初に割り当てられたアスピリンの用量を維持するよう推奨されていたにもかかわらず、用量を変更した人の割合は高用量群の方が低用量群に比べて有意に高かった(1回以上の用量変更を行った人の割合は、高用量群で41.6%、低用量群で7.1%)。

こうした結果を受けてJones氏は、「この研究により、低用量アスピリンと高用量アスピリンの心血管疾患の二次予防に対する有効性と安全性は同等であることが明らかになった。ただし、低用量アスピリンの方が忍容性も服薬アドヒアランスも良好であり、また、高用量アスピリンの使用に明確な利点はないことを考え合わせると、心血管疾患患者では、低用量アスピリンを第一選択薬とするべきだ」と主張している。(HealthDay News 2021年5月18日)

https://consumer.healthday.com/b-5-18-low-and-high-dose-aspirin-bring-similar-protection-to-people-with-heart-disease-study-2652998745.html

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