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生まれた順番が健康を左右する?

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心臓の健康に対して、生活習慣と遺伝的因子が影響を及ぼすことは古くから知られている。この二つに加えて、出生順位ときょうだいの人数も心臓の健康に影響を与える因子である可能性が示された。スウェーデンから報告された研究によると、最初に生まれた子どもは、弟や妹よりも心血管イベント(心臓発作や脳卒中)のリスクが低く、また、きょうだいの有無や人数も心血管イベントや全死亡などのリスクと関連しているという。

この研究は、ルンド大学(スウェーデン)のPeter Nilsson氏らによって行われ、結果の詳細は「BMJ Open」に5月25日掲載された。Nilsson氏は、「きょうだいの人数や生まれた順番と健康との関連を理解するには、さらなる研究が必要だ。特にこれからの研究は、生まれた時点でのリスク評価と、成長過程で新たに発生するリスクとの関連に着目し、生物学的または社会学的なメカニズムの特定に注力すべき」と述べている。

Nilsson氏らはこの研究に同国の医療データベースを用い、1932~1960年に生まれた男性135万8,647人と女性131万5,037人を対象として、1990~2015年までの追跡調査を行った。調査対象者の年齢は、ベースライン時が30~58歳の範囲にあり、追跡調査時が中央値67歳(四分位範囲55~83歳)。

平均20年(同16~25年)の追跡期間中に、男性では心血管イベントが59万2,863件、冠動脈イベントが13万1,533件、全死亡が24万371件発生していた。女性でのイベント発生件数は同順に、48万6,147件、5万5,933件、16万269件だった。イベントリスクの解析に際しては、データベースに記録されている情報のうち、年齢や婚姻状況、併存疾患、教育歴、世帯収入、居住地域などのリスクに影響を及ぼし得る因子は調整した。

解析の結果を見ると、まず、きょうだいの人数の影響については、きょうだいがいない男性と比較して1~3人のきょうだいがいる男性は、心血管イベントのリスクが低かった。冠動脈イベントに関しては、きょうだいが3人以上いる男性はリスクが高かった。女性の場合、心血管イベントに関してはきょうだいがいない人に比較し、きょうだいが1人では低リスク、4人以上では高リスクであり、冠動脈イベントは3人以上のきょうだいがいる場合に高リスクだった。

一方、全死亡リスクに関しては、男性、女性ともに、きょうだいのいない人に比較して、きょうだいのいる人は、その人数にかかわりなく低リスクだった。

続いて出生順位については全般的に、男性と女性の双方で、最初に生まれた人に比較し後から生まれた人ほど、心血管イベントと冠動脈イベントのリスクが高かった。全死亡に関しては、最初に生まれた人に比較して、男性の場合は3番目までに生まれた人、女性では2番目までに生まれた人は低リスクだった。

これらの結果を基にNilsson氏らは、「出生率に関する国家の政策は、国ごとに大きく異なる。この研究から得られた知見は、各国の公衆衛生に影響を与える可能性がある」と述べている。ただし、本研究は観察研究のため、明らかになった関連性の因果関係には言及できない。また著者らは、そのほかの研究上の限界点として、検討に用いたデータには収入や肥満、糖尿病、アルコール依存症などの変数は含まれているが、喫煙や食習慣などは不明であること、およびイベント発生の判定規準が明確でないことを挙げている。(HealthDay News 2021年5月26日)

https://consumer.healthday.com/b-5-26-your-sibling...

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