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糖尿病患者が減量すると降圧薬を減らせる

糖尿病患者が減量すると降圧薬を減らせる

フォーミュラー食による積極的な減量によって、2型糖尿病の寛解とともに高血圧も改善されることを示した研究結果が、「Diabetologia」に5月31日掲載された。論文の上席著者である英グラスゴー大学のMichael Lean氏は、「減量によって糖尿病とともに高血圧が改善されることから、血糖や血圧が関連する深刻な健康障害の抑止にも有効と考えられる。積極的な減量にはほかにもさまざまな健康上のメリットがあるのではないか」と述べている。

この研究で減量手段として用いられたフォーミュラー食は、1日当たり830kcalのエネルギー量で、タンパク質と微量栄養素を十分に含み、炭水化物や脂質は極力抑えたスープやシェイク。これを研究参加者に12~20週間摂取してもらった。研究者によると、これを順守した場合、平均的に15kgの減量を期待できる食事療法だという。

研究参加者は、BMI27~45の2型糖尿病患者143人。平均年齢は52.9±7.5歳、男性が79人(55%)で、糖尿病罹病期間3.0±1.6年。ベースライン時のBMIは35.1±4.5、収縮期血圧132.9±17.4mmHg、拡張期血圧84.5±10.0mmHgであり、78人(55%)に降圧薬が処方されていて、44人(31%)には2剤以上の降圧薬が用いられていた。

降圧薬や血糖降下薬が処方されていた場合、それらは介入と同時に中止し、管理不良と判断された場合に再開された。ベースライン時点で降圧薬が処方されていた78人中65人(83%)がこのプロトコルに従い、全ての降圧薬、利尿薬の服用を中止し、他の4人(5%)は全てではなく一部の薬剤の服用を中止した。

結果について、まず研究参加者全員の血圧の変化を見ると、フォーミュラー食に変更後1週間で平均血圧の有意な低下が認められた。さらに介入が終了した20週目、および12カ月後、24カ月後にもその状態が継続していた。

一方、降圧薬の服用を中止した69人では全体解析の傾向と異なり、介入から1週間では血圧の有意な低下は見られなかったものの、9週目から低下幅が有意となった。ただし、69人中19人(28%)は介入期間中に降圧薬服用の再開が必要とされた。他方、別の19人(28%)は介入終了後の24カ月時点でも、服薬再開を要さない状態が続いていた。

糖尿病に関しては、24カ月時点で53人が継続した寛解状態にあった。このうち31人がベースライン時に降圧薬が処方されていて、うち27人が服薬を中止。その後15人は服薬の再開を要していた。

なお、有害事象として軽度のめまいが報告された。ただし、その大半はフォーミュラー食に起因するものではないと考えられた。

Lean氏によると、英国の2型糖尿病患者450万人の半数以上が、降圧治療を必要としているという。同氏は、糖尿病と高血圧を併発している場合、その原因の多くは肥満にあるとし、本研究の結果を「肥満により2型糖尿病や高血圧が生じている場合、減量によって多くの人が高血圧と糖尿病の寛解を達成できる可能性がある」と結論付けている。その上で、「体重と血圧のモニタリングを続け、必要に応じていつでも服薬を再開できる体制を整えておけば、減量開始とともに降圧薬を中止しても安全性を保つことができる」と述べている。(HealthDay News 2021年6月1日)

https://consumer.healthday.com/b-6-1-losing-weight...

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