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JAMAが人種差別問題への取り組みを提示、編集長は辞任

a doctor with stethoscope

米国医師会(AMA)は6月3日、AMA組織内およびAMAが発行元となっている医学誌12誌における多様性や公平性、一体性の推進に向けた対策を発表した。「Journal of the American Medical Association(JAMA)」副編集長の一人、Edward Livingston氏の発言を発端とする論争を受けて、JAMA編集長のHoward Bauchner氏は6月末に同職を辞任する。

Livingston氏は今年2月、米国や医学界に構造的な人種差別はもはや存在しないという趣旨の発言を、JAMAポッドキャストで配信。それに対し、JAMAの編集チームは、「誤った見解であり、医学会に構造的人種差別はなお存在し、健康に良くない影響を与えていることを裏付けるエビデンスは豊富にある」とする論評を6月3日、同誌に掲載した。またBauchner氏および編集チームは、Livingston氏がコメントをポッドキャストに配信し、さらにそれに関連するツイートを配信するまでのチェック体制に不備があったことについて、謝罪文を発表している。

JAMAの編集チームは、論評の中で「JAMAおよびJAMA系列の各ジャーナルは、人種差別の是正に向けた活動をより前進させることができるはずであり、そうすべきだ」と主張。加えて、「これらの各ジャーナルは進歩を遂げてきたが、持続可能で意義のある変化を続けるために、さらなる努力が必要だ」と述べている。

この論評とともにAMAは、構造的人種差別への対策を推進するためのガイドラインをまとめて公表した。主な内容は以下の通り。

・JAMAおよび系列ジャーナルの理念に関する公式声明に、多様性や公平性、一体性に関する項目を設ける。

・ダイバーシティー委員会を設立するとともに公平性に関する責任者を任命し、進捗状況をJAMA編集長に直接報告する。

・ダイバーシティー推進に向けて学際的なサミットを開催する。

・JAMAおよび系列ジャーナルの編集者、編集委員、アドバイザリー委員会、編集スタッフの多様化を進める。

・過小評価されがちな集団からの研究参加を促すために、科学論文の書き方に関するセミナーの開催などを行う。

・論説委員に、これらの問題に関する専門家を加え、この領域の研究発表を促進する。

今回の事の発端は、2月24日に白人であるLivingston氏がポッドキャストで構造的人種差別を"不運(unfortunate)な言葉"と表現したことだった。Livingston氏は、白人以外の学者が参加していないポッドキャストでの会話の中で、「個人的には、人種差別には触れなければ良いのだと考えている。私のように、他者から人種差別主義的であることをほのめかされ、気分を害している人は少なくない」とコメント。さらにJAMAのツイートで、「人種差別主義の医師などいないのだから、医療に構造的人種差別があるはずはない」と述べ、火に油を注ぐことになった。

こうしたLivingston氏のコメントに対し、すぐさま厳しい批判が相次いだため、JAMAはこれらのポッドキャストとツイートを削除。1週間後にはBauchner氏が謝罪し、Livingston氏は辞任したが、さらなる対応を求める声が上がっていた。(HealthDay News 2021年6月3日)

https://consumer.healthday.com/b-6-3-after-editor-...

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