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COVID-19患者を襲う脳卒中はより重症の可能性

elderly hospital patient

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者は、重症の脳卒中リスクが高く、また、特に若い患者で、脳卒中全般のリスクの高いことが明らかになった。多国間COVID-19脳卒中研究グループが行ったこの研究結果は、米ガイジンガー・ヘルスシステム神経科学研究所のShima Shahjouei氏が筆頭著者となり、「Stroke」5月号に論文掲載された。

今回、Shahjouei氏らは、COVID-19患者が発症する脳卒中の種類や重症度、および患者の転帰に対する地理的要因や医療費の影響について検討した。

分析対象者は、COVID-19と脳卒中を併発した17カ国の432人で、42.4%に相当する183人が女性だった。対象者の地理的分布は、米国が114人(26.4%)、ヨーロッパが82人(19.0%)、中東が228人(52.8%)、アジアが8人(1.9%)であった。また、そのうち104人(24.1%)は55歳未満であり、105人(24.4%)は、脳卒中発症時に特定可能な血管系のリスク因子を持っていなかった。

解析の結果、対象者の脳卒中の種類は、急性虚血性脳卒中(AIS)が323人(74.8%)、頭蓋内出血が91人(21.1%)、脳静脈または静脈洞血栓症が18人(4.2%)と判明した。AIS患者のうちの20.7%は55歳未満、45.8%は65歳未満であり、パンデミック前の一般集団におけるAIS発症者の割合(55歳未満が12.9%、65歳未満が20.7%)と比べて、脳卒中を併発したCOVID-19患者では、比較的若い患者の割合が高いことが明らかになった。

次に、血管閉塞部位の確認されたAIS患者283人のうち、126人(44.5%)で重症の脳卒中である主幹動脈閉塞(LVO)の発生が確認された。この発生率は、一般集団での24~38%よりも高かった。LVOは、脳の太い血管に血栓が詰まるなどの原因によって脳に血液が行きわたらなくなる状態である。

さらに、患者の転帰に対する地理的要因を明らかにするために、対象国での機械的血栓除去術適用の割合を調べた。その結果、ヨーロッパ諸国での21.1%に対して、中東諸国では2.6%とはるかに低いことが確認された。医療費が低い国では中~高い国よりも適用割合が低いことも判明した(2%対12.4%)。また、対象者の脳卒中の重症度を地域ごとに比較したところ、医療費が高額である米国やヨーロッパの国々の患者の方が、医療費が低額である中東諸国の患者よりも重症度が低いことが明らかになった。

今回の研究では、重症度の低い脳卒中は過小診断されがちであることも明らかにされた。それらの脳卒中のほとんどは、COVID-19重症患者か医療施設の過密状態下で発生したものだった。軽症の脳卒中は、より重症の脳卒中に進行する可能性があることから、研究グループではこれを重要な知見であるとしている。

論文の上席著者である米ガイシンガー・ヘルスシステムのRamin Zand氏は、「医療費が低い国で脳卒中の重症度の中央値が高い、というわれわれの調査結果は、それらの国々での、パンデミック時における軽症脳卒中の診断能力の低さを反映しているのかもしれない。加えて、これは、軽症の脳卒中症状がある患者が病院への受診を拒否したことを示唆している可能性もある」と述べている。(HealthDay News 2021年6月3日)

https://consumer.healthday.com/b-6-3-strokes-hitti...

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