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パンデミックで女性のがんスクリーニング検査受診件数が大幅に低下

mammogram scan

2020年4月の全米乳がん・子宮頸がん早期発見プログラム(National Breast and Cervical Cancer Early Detection Program;NBCCEDP)を通したスクリーニング検査の実施件数は、過去5年間の4月の平均と比べて、乳がんで87%、子宮頸がんで84%減少したことが明らかになった。NBCCEDPは、医療サービスを十分に受けられない低所得層の女性を対象に、米疾病対策センター(CDC)が実施している。CDCの国立慢性疾患予防・健康増進センターのAmy DeGroff氏らによるこの研究の詳細は、「Preventive Medicine」10月号に掲載された。

米国では、黒人やヒスパニック系などの人種/民族的マイノリティに属する女性では乳がんと子宮頸がんの罹患率が高く、罹患率と死亡率における格差が問題となっている。NBCCEDPはこうした格差を是正する目的で設立された。DeGroff氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの発生により、このような格差がさらに広がったのではないかとの推測のもと、パンデミック初期(2020年1〜6月)におけるNBCCEDPのスクリーニング検査の実施状況を調べた。

その結果、COVID-19のパンデミック中に、乳がんおよび子宮頸がんのスクリーニング検査実施件数が、過去5年間での3〜6月の平均と比べると、急激に減少したことが明らかになった。特に減少が著しかったのは2020年3〜4月で、特に4月の減少が顕著だった。過去5年間での4月の平均と比べた2020年4月のスクリーニング検査実施件数の減少の割合は、乳がんで87%(1万9,366→2,607件)、子宮頸がんで84%(1万8,347件→2,880件)であった。

人種/民族別に見た場合に、2020年4月時点で乳がんのスクリーニング検査実施件数が最も大きく低下したのはアメリカ先住民・アラスカ先住民(98%)で、アジア/太平洋諸島系(97%)、マルチレイシャル(94%)、黒人(90%)、白人(87%)、ヒスパニック系(84%)がそれに続いた。一方、子宮頸がんのスクリーニング検査実施件数が最も大きく低下したのはアジア/太平洋諸島系(92%)で、マルチレイシャル(90%)、アメリカ先住民・アラスカ先住民(87%)、ヒスパニック系(84%)、白人(83%)、黒人(82%)がそれに続いた。

さらに、過去5年間の平均に比べて、乳がんと子宮頸がんのスクリーニング検査の実施件数は、大都市圏で86%と85%、都市部で88%と77%、農村地域で89%と82%低下した。ただし、いずれの集団でも、解析期間終了時点の2020年6月までには受診件数は回復し始めていた。2020年6月時点での全体のスクリーニング検査の実施件数は、過去5年間の6月の平均と比べて、乳がんで39%、子宮頸がんで40%の減少であった。

スクリーニング検査の実施件数の減少を招いた要因として、DeGroff氏らは、スクリーニング検査の実施会場の閉鎖やスクリーニング検査サービスの一時停止のほか、外出禁止令や感染に対する恐怖などにより、女性が検査の予約を控えたことも関係しているのではないかとの見方を示している。

DeGroff氏らは、「スクリーニング検査の受診の遅れは、がんの診断の遅れにつながり、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、既存の格差の拡大をもたらす恐れがある」と警告している。その上で、「今回の研究結果は、パンデミック中も通常の医療サービスを安全に維持する必要性を再確認させるものだ」と述べている。

DeGroff氏は、「対象となる女性たちに、定期的なスクリーニングの重要性についての教育を行い、新型コロナウイルス感染への不安に対処して安全にスクリーニング検査を受けられるようにすれば、NBCCEDPにより公平な医療への障壁を取り払うことは可能だろう」として、そのベネフィットを強調している。(HealthDay News 2021年6月30日)

https://consumer.healthday.com/b-6-30-women-s-canc...

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