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果物で糖尿病予防

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糖尿病のリスクを下げたいのなら、果物を多く食べると良いかもしれない。「The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」に6月2日掲載された研究報告によると、1日の果物の摂取量によって、2型糖尿病の発症リスクに最大36%の差が生じる可能性があるという。論文の筆頭著者であるエディスコーワン大学(オーストラリア)のNicola Bondonno氏は、「果物の摂取量とインスリン感受性との間に関連が認められた。これは、果物を多く摂取している人は、インスリン分泌を節約できることを意味している」と述べている。

Bondonno氏らは、一般住民7,675人(平均年齢54±12歳、男性45%)を長期間追跡し、ベースライン時点の果物やフルーツジュースの摂取量と、インスリン感受性や2型糖尿病の発症との関連を検討した。果物の総摂取量で全体を四分位に分けると、第1四分位群(最も少ない下位25%)は1日に62g、第2四分位群は122g、第3四分位群は230g、第4四分位群(最も多い上位25%)は372g摂取していた。

ベースライン時点の果物総摂取量の第1四分位群に比較して第4四分位群は、糖負荷後の血糖値が3%低値、血清インスリンが5%低値であり、インスリン感受性は6%高かった。糖代謝に影響を及ぼし得る因子(年齢、性別、BMI、喫煙・飲酒・身体活動習慣、摂取エネルギー量、野菜・赤肉・加工肉摂取量、心血管疾患の既往、糖尿病家族歴、教育歴、収入、地域経済状況など)で調整後も、この関係は変わらなかった。

次に、5年後の2型糖尿病発症リスクを検討すると、上記と同様の因子で調整後、第1四分位群に比較して第3四分位群の発症オッズ比は0.64(95%信頼区間0.44~0.92)であり、有意に低リスクだった。12年後の検討では有意性が消失していたが、果物の総摂取量ではなく個々の果物の摂取量で検討すると、リンゴやオレンジ、バナナなどは、摂取量と2型糖尿病の発症リスクとの間に、引き続き有意な関連が存在していた。

インスリンは、血糖をエネルギー源として利用する際に必要なホルモンで、インスリン感受性が高い状態では、血糖値が上がりにくくインスリン分泌を節約でき、糖尿病発症リスクが低い。反対にインスリン感受性が低いと、血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されてしまう。Bondonno氏は、「血液中のインスリンレベルが高い『高インスリン血症』は、血管にダメージを与える可能性がある。また、高インスリン血症は、糖尿病の前段階に当たることの多い肥満者でも生じており、高血圧や心臓病リスクにも関連している」と解説する。

この研究から明らかになったもう一つの重要なポイントとして、果物ではなく、フルーツジュースには、インスリン感受性の改善や糖尿病リスクの低下との関連が認められなかったことが挙げられる。Bondonno氏によると、その理由はおそらく、ジュースは果物そのものよりも糖分が多く、食物繊維が少ないためだという。

なお、ジュースではない果物がインスリン感受性を改善するメカニズムについて、同氏は「不明」としながらも、いくつかの考察を加えている。例えば、果物はビタミンやミネラルが豊富であること、インスリン感受性を高める可能性のある植物性化学物質の優れた供給源であること、含有されている食物繊維が糖の吸収を穏やかにしたり満腹感を持続させることなどによる影響が考えられるという。また、多くの果物はグリセミックインデックス(食後血糖上昇指数)が低く、体内での糖の吸収に時間がかかり、高血糖を来しにくいとのことだ。(HealthDay News 2021年6月4日)

https://consumer.healthday.com/b-6-4-a-fruitful-ap...

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