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毎年の健康診断には多くのベネフィットがある

doctor and patient

一部の医療専門家らは、毎年の健康診断(健診)は時間と費用の無駄遣いになるため廃止すべきだと主張している。そんな中、新たな研究で定期的な健診の利点が認められた。研究論文の上席著者である、米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部のJeffrey Linder氏は、「残念ながら、定期的な健診で寿命が延びるか否かについては明らかにできなかったが、評価可能なベネフィットを確認することはできた」と話している。研究結果の詳細は、「JAMA」に6月8日掲載された。

この研究では、1963年から2021年3月までの間に実施された32件(ランダム化比較試験19件、観察研究13件)の研究がレビューされた。解析の結果、定期的な健診の受診と死亡率、および心血管疾患のイベント発生リスクや発症リスクの低下との間に関連は認められなかった。例えば、40〜64歳の成人7,229人を対象にしたある研究によると、2年間に2回の健診を受けた人の8年後の死亡率は6%であり、検診を受けていなかった人の死亡率(5%)と比べて、何らベネフィットは見出されなかった。

しかし、定期的な(必ずしも毎年である必要はない)健診の受診は、健康面で多くのベネフィットのあることが判明した。具体的には、定期的な健診は、抑うつや高血圧などの慢性疾患の発見の増加、高血圧やコレステロール値などのリスク因子管理の中等度の改善、大腸がんや子宮頸がんのスクリーニング検査などの予防医療サービス利用者の増加、生活の質(QOL)や主観的健康度などの患者自身の評価によるアウトカムの改善と関連していた。

こうした結果を受けてLinder氏らは、「定期的な健診は、特にリスクのある人々にとっては、非常に重要であることが明らかになった」と述べている。リスクのある人々とは、例えば、民族・人種的マイノリティーに属する人、予防医療サービスを適切な時期に受けておらず、リスク因子をコントロールできていない人、自己評価による健康状態が良くない人、信用できる医療の提供元を持たない人、プライマリケアへのアクセスが困難な場所に住んでいる人などである。

研究論文の筆頭著者で、同大学医学部准教授のDavid Liss氏は、「健診について否定的な意見があるが、データを徹底的に調べると、非常に多くのベネフィットのあることが明らかになり、驚いた」と述べている。そして、「特に、患者の自己評価によるアウトカムに関連するベネフィットが大きかった。健診の受診により本人が健康になったと感じ、その後も健診を受け続けていれば、たとえ最初は思い込みだったとしても、そのうち本当に健康になることだって考えられる」と付け加えている。

Liss氏はまた、「健診に批判的な人の多くは、リスクの低い患者に対しては毎年健診を実施する必要はないと言いたかったのだと思う。しかし、そのメッセージが、健診は一切必要ないという意味に捉えられてしまった。これは問題である」と指摘している。(HealthDay News 2021年6月8日)

https://consumer.healthday.com/b-6-8-think-you-can...

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