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糖尿病+睡眠障害で早期死亡リスクが上昇

糖尿病+睡眠障害で早期死亡リスクが上昇

睡眠障害と糖尿病が組み合わさると、早期死亡のリスクが大幅に上昇することを示すデータが報告された。米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部のKristen Knutson氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of Sleep Research」に6月8日掲載された。論文の上席著者のKnutson氏は、「糖尿病でない人でも睡眠障害が死亡リスクの増加と関連しているが、糖尿病患者ではその関連がより強くなるようだ」と述べている。

この研究は、英国の大規模ヘルスケアデータベース「UKバイオバンク」に登録されている48万7,728人のデータを解析したもの。対象者に、「寝付くのに苦労したり、夜中に目が覚めたりするか」という質問をしたところ、「まったくない/まれにある」との回答が24.2%、「時々ある」が47.8%であり、「常にある」との睡眠障害と判定される回答が28.0%だった。睡眠障害の有無に糖尿病の有無を加えて4群にグループ分けし、平均8.9年追跡した。

まず睡眠障害の有無で全死亡リスクを比較すると、年齢および性別を調整後、睡眠障害群は全死亡リスクが有意に高いことが分かった〔ハザード比(HR)1.31(95%信頼区間1.26~1.37)〕。さらに、調整因子にBMI、喫煙習慣、睡眠時間、併存疾患(心血管疾患、糖尿病、内分泌疾患、神経障害、腎疾患、呼吸器疾患、筋骨格疾患、消化器疾患、うつ病、がんなど)、およびタウンゼント剥奪指数を加えた解析でも、リスク上昇は引き続き有意だった〔HR1.13(同1.09~1.18)〕。

次に糖尿病の有無を加えて比較すると、睡眠障害と糖尿病が併存する群はそれらがない群よりも、全死亡リスクが9割近く高かった。具体的には、前記の全ての因子で調整後、睡眠障害のみの群はHR1.11(同1.07~1.15)、糖尿病のみの群はHR1.67(同1.57~1.76)であるのに対して、両者が併存している群はHR1.87(同1.75〜2.01)だった。

Knutson氏は、「医師は患者にごく単純な質問をするだけで、睡眠障害の有無を確認できる。患者の人生の早い段階で睡眠障害を改善できたとしたら、死亡リスクを低下させることも可能ではないか」と述べている。ただし、睡眠障害に該当することが分かったとしても、その解消は一筋縄でいかないことが少なくないという。「原因は単なる騒音や照明など、環境を調整すれば済むことの場合もあるが、不眠症や睡眠時無呼吸のような治療介入を必要とする疾患の場合もある」と同氏は解説する。

一方、論文の筆頭著者である英サリー大学のMalcolm von Schantz氏は、「睡眠時間が少ないことと健康不良との関連は以前から知られていたが、今回の研究はこの関連をより明確にするものだ」と研究の意義を強調。加えて「この研究では睡眠障害の原因を調査しておらず、不眠症や睡眠時無呼吸などの疾患が結果へ及ぼした影響は判断できない。しかし実用的な観点に立てば、それは大きな問題ではない。医師はまず、睡眠障害を他の死亡リスク因子と同様に重視して早期発見に努め、患者とともに総合的なリスク抑制を目指していくべきだ」と述べている。(HealthDay News 2021年6月9日)

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