See What HealthDay Can Do For You
Contact Us

世界中で150万人の子どもが新型コロナで保護者を失っている

child poverty

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが世界中の家族にもたらした悲劇的な影響が、また1つ明らかにされた。米疾病対策センター(CDC)のSusan Hillis氏らが実施した新たな研究で、COVID-19で親や祖父母、その他の保護者を失った18歳以下の子どもの数は、世界21カ国で150万人以上に達すると推算された。この研究の詳細は、「The Lancet」7月31日号に掲載された。

この研究では、世界21カ国の超過死亡およびCOVID-19による死亡のデータと出生率に関するデータを用いて数学的モデルを構築し、COVID-19により父母やその他の保護者を失った18歳以下の子どもの数の最小値を推算した。対象となった21カ国は、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、東南アジア、東地中海地域、西太平洋地域の国々である。Hillis氏らによると、2021年4月30日までの時点でのこれらの地域におけるCOVID-19による死者は、世界のCOVID-19関連死者の76.4%を占めているという。

分析の結果、2020年3月1日から2021年4月30日までの間に、113万4,000人の子どもが、主要な保護者(父母または親代わりの祖父母)の死を経験していたことが明らかになった。また、1人以上の主要な保護者または第二保護者(同居する祖父母や高齢の親族)を亡くした子どもの数は156万2,000人に上ると推算された。

主要な保護者を失った子どもが特に多い国は、ペルー(子ども1,000人当たり10.2人、9万8,975人)、南アフリカ(同5.1人、9万4,625人)、メキシコ(同3.5人、14万1,132人)、ブラジル(同2.4人、13万363人)、コロンビア(同2.3人、3万3,293人)、イラン(同1.7人、4万996人)、米国(同1.5人、11万3,708人)、ロシア(同1.0人、2万9,724人)であった。また、2021年2月から4月にかけて感染の急拡大に伴い死者数も急増したインドでは、新たに孤児となった子どもの数が、2021年3月には2月に比べて5,091人の増加だったが、2021年4月には3月に比べて4万3,139人の増加と、8.5倍も増加した。

Hillis氏は、「世界でCOVID-19による死亡が2件発生するごとに、1人の子どもが保護者の死に直面している。こうした子どもの数は、パンデミックが続く限り、増える一方だろう」と話す。その上で同氏は、「この知見は、このような子どもたちのことを優先的に考え、彼らを保護・支援するためのエビデンスに基づくプログラムやサービスに直ちに投資する必要性を強調するものだ。また孤児というものは、時間が経てば解消されるという類の問題ではない。長期的にサポートを継続する必要がある」と述べている。親などの保護者を失った子どもは短期的にも長期的にも、健康、安全、ウェルビーイングの面で有害なリスクに曝されると、研究グループは警告している。例えば、疾患、身体的虐待、性的暴力、10代での妊娠などのリスクが高いという。

論文の共著者の1人で、英オックスフォード大学とケープタウン大学(南アフリカ)教授のLucie Cluver氏は、「HIVおよびエボラ出血熱の経験から得た強力なエビデンスが解決への指針となる。費用対効果の高い経済的支援や子育て支援プログラムを提供し、学校へ通わせる手段を与えることにより、子どもを引き取る親族や里親をサポートしていく必要がある」と述べている。

一方、論文の上席著者である、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのSeth Flaxman氏は、「公にはされてはいないが、孤児の急増は世界的な緊急事態ともいえるものであり、対応を先延ばしにしている余裕はない」と危機感を表している。(HealthDay News 2021年7月21日)

https://consumer.healthday.com/b-7-21-1-5-million-...

Consumer Japanese
undefined
undefinedundefined