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身体活動量の増加が植込み型除細動器装着患者の予後を改善

weight lifting exercise

植込み型除細動器(ICD)を装着している65歳以上の心不全患者では、日々の身体活動量をわずかに増やすだけで、死亡や入院のリスクを有意に低減できる可能性のあることが、新たな研究で明らかになった。米Inova Heart and Vascular InstituteのBrett Atwater氏らによるこの研究結果は、「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」に7月21日掲載された。

ICDは、左側胸部の皮下に植え込むバッテリー式のデバイスで、命に関わる重症の不整脈を検出して、電気ショックにより治療する。ICD装着後の患者には、安全な環境で身体活動量を増やす心臓リハビリテーションプログラム(以下、リハビリプログラム)が勧められる。Atwater氏によると、こうしたリハビリプログラムにより、患者の再入院や死亡のリスクが低下することが、過去の研究で報告されているという。しかし、このようなリハビリプログラムは、特に女性、高齢者、さまざまな人種/民族や地方在住の人々の間であまり活用されていないのが現状だ。その理由には、医療提供者がリハビリプログラムを処方し損なっていることや、所要時間、交通手段、費用などを理由に患者がリハビリプログラム受講に消極的であることなどが組み合わさっているという。

そこでAtwater氏らは、正式なリハビリプログラムを受けなくても、自宅で身体活動量を増やすことで同様のベネフィットが得られるのかどうかを確かめることにした。同氏らは、2014年1月1日から2016年12月31日の間にICDを装着した4万1,731人のメディケア受益者(平均年齢75歳、男性72%)のデータを調査した。ICDにより感知された、身体の動きとそれに伴う心拍数の上昇は、全て身体活動としてカウントされた。

対象者のうち、リハビリプログラムに参加した患者の割合は、わずか3%(1,324人)であった。これらの患者では、1日当たりの身体活動量が平均9.7分増加していたのに対して、リハビリプログラムに参加しなかった患者では1分減少していた。個人的属性や併存疾患、試験開始時の身体活動量の影響を調整して解析したところ、リハビリプログラム参加群は不参加群に比べて、1〜3年以内の死亡リスクが24%有意に低いことが判明した(ハザード比0.76、P=0.03)。しかし、リハビリプログラム参加中に増加した身体活動量を調整して解析したところ、リハビリプログラム参加群と不参加群との間で死亡リスクに差がないことが明らかになった(ハザード比1.0、P=0.87)。全死亡リスクは、リハビリプログラムへの参加の有無にかかわりなく、両群で1日の身体活動量が10分増加するごとに1.1%低下していた。

Atwater氏は、「リハビリプログラムが十分に活用されていないことを指摘する過去の研究結果を裏付ける結果が得られた。また、リハビリプログラムを受けることにより得られるベネフィットは、自宅での身体活動量を増やすことでも得られる可能性があることも明らかになった。自宅での身体活動量の増加は、今後、ICD装着患者の予後を改善するための新たな選択肢となるのかもしれない」と述べている。(HealthDay News 2021年7月21日)

https://consumer.healthday.com/b-7-21-exercise-boo...

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