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ウェアラブルデバイスからCOVID-19の長期的な影響が明らかに

wearable fitness

FitbitやApple Watchなどのウェアラブルフィットネストラッカーは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの回復の追跡に役立つとする研究結果が、米スクリプス研究所のJennifer Radin氏らにより報告された。こうしたデバイスによる症状の追跡で、回復までに要する時間も明らかになったという。この研究の詳細は、「JAMA Network Open」に7月7日掲載された。

The New York Times紙によると、過去の研究では、心拍数や体温、身体活動量、その他の健康情報に関するデータを収集できるウェアラブルフィットネストラッカーは、COVID-19の初期兆候の検出に役立つ可能性があることが示唆されているという。米国では、約5人に1人がウェアラブルデバイスを使用している。

DETECT(Digital Engagement and Tracking for Early Control and Treatment)試験も、そのようなウェアラブルデバイスを活用した試験の一つだ。同試験では、米国の成人を対象に、アプリを通してウェアラブルデバイスのデータを収集することで、COVID-19などの感染症に関連して生じる変化を調査している。本研究では、2020年3月25日から2021年1月24日の間のDETECT試験への参加者のうち、急性呼吸器疾患の症状を報告し、新型コロナウイルスの検査を受けた875人が対象とされた。このうち234人(平均年齢45.3歳、女性70.9%)が新型コロナウイルス陽性(陽性群)、641人(平均年齢44.7歳、女性71.1%)が陰性(陰性群)であった。

解析の結果、陽性群では陰性群に比べて、安静時心拍数、睡眠時間、歩数が平常時の値に戻るまでに、より多くの時間がかかることが明らかになった。特にその差が顕著だったのは安静時心拍数で、平常時の値に戻るまでにかかった平均日数は、陰性群ではわずか4日だったのに対して、陽性群では79日であった。また、陽性群の32人(13.7%)で、1分間の安静時心拍数が平常時より5回超増加しており、それが平常値に戻るまでに133日かかっていた。さらにこれらの患者では、心拍数の増加が1回未満または1〜5回の患者に比べて、COVID-19の急性期に咳(84.4%対55.3%、57.6%)、身体の痛み(62.5%対40.8%、35.4%)、息切れ(28.1%対8.7%、6.1%)が頻発していた。一方、陽性群で睡眠時間と歩数が正常値に戻るのにかかった平均日数はそれぞれ、24日と32日であった。

研究チームは、「これらの結果は、さまざまな生理学的なプロセスを調節している自律神経系が、新型コロナウイルスにより破壊されている可能性があることを示している。多くのCOVID-19患者が訴える動悸とめまいは、この自律神経系の破壊が原因で生じた症状なのかもしれない」と述べている。またRadin氏は、「COVID罹患者の多くには、自律神経機能障害と持続的な炎症ともいえる症状が生じる。これらの症状が、心臓の鼓動を調節する身体能力に悪影響を及ぼしている可能性がある」と推察している。

Radin氏はさらに、「われわれは、今後も長期的な症状に関するデータを収集して、目に見える生理学的な変化と参加者が実際に経験している症状を比較したいと考えている。その意味で、今回の研究は予備的なものに過ぎず、今後、この研究を踏まえてさまざまな研究が実施されるだろう」と話している。

一方、今回の研究には関与していない、米マウント・サイナイ・アイカーン医科大学の消化器医であるRobert Hirten氏は、この研究について「興味深く、重要な研究」と評価する。「ウェアラブルデバイスを使えば、人々の生活に支障を来すことなく、健康情報を長期間モニタリングすることができるため、例えば、ウイルスが実際に与えた影響などを、客観的な方法で確認できる可能性がある」と話している。(HealthDay News 2021年7月8日)

https://consumer.healthday.com/b-7-8-fitbit-can-tr...

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