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減量手術がNAFLD患者のがんリスクを抑制する可能性

a person standing on a scale

減量手術によって、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者のがんのリスクが有意に低下するというデータが報告された。米ラトガース大学ロバート・ウッド・ジョンソン・メディカルスクールのVinod K. Rustgi氏らの研究によるもので、詳細は「Gastroenterology」に3月17日掲載された。

減量手術が肥満関連疾患のリスクを抑制することは既に知られており、例えば肥満糖尿病患者が減量手術により、血糖管理が改善したり糖尿病の寛解に至るといった報告がある。しかし、NAFLD患者のがんリスクへの影響は明らかになっていない。

Rustgi氏らはこの研究に、米国の民間保険加入者とその扶養家族、約2億3000万人の保険請求に関する匿名化されたデータベース「Market Scan」を用い、後ろ向きコホート研究を実施した。解析対象は、2007~2017年に新たにNAFLDと診断された、18~64歳の重度肥満者9万8,090人。このうち3万3,435人(34.1%)が減量手術を受けていた。

減量手術を受けていない患者では、11万5,890.11人年の追跡で1,898件の発がんが認められた。一方、減量手術を受けた患者では、6万7,389.82人年の追跡で925件の発がんが記録されていた(粗リスク比0.84、95%信頼区間0.77~0.91)。

逆確率重み付け(IPTW)で交絡因子(年齢、性別、NAFLD診断年、加入保険の種類、居住地域、喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病など)を調整後、減量手術を受けた患者は受けていない患者に比べ、全てのがんのリスクが18%有意に低く〔ハザード比(HR)0.82、95%信頼区間0.76~0.89〕、肥満関連のがんリスクが35%有意に低い(HR0.65、同0.56~0.75)ことが明らかになった。

がんの部位別に検討すると、肝細胞がん(HR0.48、同0.24~0.89)、膵臓がん(HR0.46、同0.21~0.93)、子宮内膜がん(HR0.49、同0.31~0.73)、甲状腺がん(HR0.61、同0.41~0.89)、および多発性骨髄腫(HR0.33、同0.14~0.69)について、減量手術による有意なリスク低下が認められた。

著者らは、「減量手術はNAFLDを伴う重度肥満患者のがんリスクの大幅な低下と関連していた。侵襲の大きな治療法ではあるが、減量手術によって生活の質の向上や長期的な医療費の削減など、複数のメリットを期待できるのではないか」と述べている。(HealthDay News 2021年4月9日)

https://consumer.healthday.com/bariatric-surgery-c...

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