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乾癬の長期予後は発症時の患者特性により予測可能か

psoriasis on elbow

乾癬発症時の患者特性は、この疾患の長期経過を的確に予測するための指標となり得るとする研究結果が、カロリンスカ研究所(スウェーデン)のAxel Svedbom氏らにより、「JAMA Dermatology」に4月14日報告された。

Stockholm Psoriasis Cohortは、直近に乾癬を発症した患者と、これらの患者にマッチさせた一般集団を対象にした非介入の前向き観察研究である。同研究では、2001〜2005年に患者登録が行われ、10年間追跡された。Svedbom氏らは今回、このコホートの中から、過去1年以内に初めて乾癬を発症した15歳以上の患者を抽出して、乾癬の臨床経過を明らかにするとともに、何が長期転帰の指標となり得るかを特定しようと試みた。患者は、試験登録時とその10年後に皮膚科医とリウマチ専門医による診察を受けていた。これらの診察記録の他に、診療録や、外来・入院でのケアや処方薬に関する情報などが集められた。

解析に組み入れられた対象者数は721人だった〔コホートA、女性405人(56%)、年齢中央値39歳(四分位範囲27〜55歳)、尋常性乾癬542人(75%)、滴状乾癬174人(24%)、その他の種類の乾癬5人(1%)〕。コホートAの中で10年後に生存していたのは686人で、このうち追跡調査を受けた509人をコホートBとした。追跡期間中央値は9.6年だった。

研究への登録から12年後の重度の乾癬の推定累積発生率は21%であった。コホートBでは、尋常性乾癬患者389人中77人(20%)と滴状乾癬患者116人中56人(48%)は、治療なしでも疾患活動性が最小限であったが、全体の24%(120人)は乾癬性関節炎を患っていた。再帰分割分析の結果、乾癬の重症化リスクが最も高いのは、登録時のstatic Physician's Global Assessment(s-PGA)スコアが3点超で、頭皮に病変を持つ非滴状乾癬患者であることが判明した。これらの患者の12年間での重度の乾癬の推定累積発症率は52%〔95%信頼区間(CI)41〜64%〕だったのに対して、登録時のs-PGAスコアが3点以下の患者では11%(同814%)だった(P<0.001)。

また、登録時に末梢性の腱付着部炎が認められた患者は、10年以内に乾癬性関節炎を発症している確率が高く、発症率は登録時に関節の問題を自己報告していた患者で59%(82人中48人)だったのに対して、報告していなかった患者では12%(304人中37人)だった(P<0.001、カイ二乗検定)。

さらに、喫煙(ハザード比1.70、95%CI 1.10〜2.63)、インターロイキン-23(IL-23)経路に関わる遺伝子の活性化(オッズ比1.55、95%CI 1.14〜2.11)も重篤な疾患経過と有意に関連していた。

著者らは、「乾癬および乾癬性関節炎の患者では、治療を受けていない、または治療が不十分な患者が依然として多い。この点に鑑みれば、乾癬の重症化リスクや乾癬性関節炎の発症リスクの高いことが特定された患者に対して時宜にかなった適切な介入を促していくためには、綿密な経過観察や専門家への紹介が必要だと言えるだろう」と述べている。

なお、2人の著者がある製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年4月27日)

https://consumer.healthday.com/baseline-patient-ch...

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