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小児1型糖尿病発症時、的確に対応されないケースが少なくない

child getting blood pressure checked
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1型糖尿病を新規発症した小児の4割強が、プライマリケア医の初診で的確に対応されていないことを示唆する研究結果が発表された。1型糖尿病の罹患率が高いことで知られるスウェーデン発の報告。論文の著者らは、「1型糖尿病診断の遅れに伴い、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)など急性合併症のリスクが上昇する」として、一般市民や臨床医の認識を高める必要があると述べている。

この研究は、ヨーテボリ大学(スウェーデン)のJohan H. Wersäll氏らにより実施されたもので、「Pediatric Diabetes」9月号に論文が掲載された。新たに発症した1型糖尿病の治療開始が遅れた場合、DKAを含む急性合併症のため深刻な事態につながることがあり、発症時の的確な診断が非常に重要とされる。H. Wersäll氏らの研究は、小児1型糖尿病発症時の症状についての保護者の認識、および、プライマリケア医から高次医療機関への紹介の遅れの実態を把握することを目的として行われた。

研究の対象は2015~2017年に、新たに発症した1型糖尿病およびDKAのため入院治療が行われた0~18歳の患者237人のうち、入院時の検査所見を取得できた215人〔年齢中央値10.7歳(四分位範囲0.49~17.4)、女性43.8%〕の保護者。患者が入院に至る前にプライマリケア医を受診していたケースのうち、即時(患者受診の当日)に小児救急部門のある医療機関へ紹介されていた場合を「紹介の遅延なし」と定義。一方、即時に紹介されず、入院に至る0~4週間前に糖尿病の古典的症状(口渇、多飲多尿、体重減少など)が存在していた場合や、初診時に高血糖を呈していたにもかかわらず即時紹介されていなかった場合を「紹介の遅延あり」と定義した。

結果について、まず発症時の症状に関する保護者の認識を見ると、39%の保護者が医療機関受診前に、「子どもが糖尿病を発症したのではないか」との疑いを持ったと回答した。保護者が糖尿病発症を疑うことは、1型糖尿病診断時のpHが高いことと関連していた。

プライマリケア医を受診することなく入院していた患者は89人(41%)であり、プライマリケア医を受診していた患者は126人(59%)で、後者のうち紹介の遅延の有無を判定できたのは112人だった。この112人のうち48人(43%)が「紹介の遅延あり」に該当し、紹介の遅延は入院時のpHが低いことと関連していた。

これらの結果から著者らは、「スウェーデンのように1型糖尿病の罹患率が非常に高い国であっても、1型糖尿病発症時の症状がプライマリケア医に広く認識されているわけではないようだ」と結論付け、「小児1型糖尿病発症時のDKAを防ぐには、保護者と一次医療機関に勤務する医療スタッフの双方が、糖尿病の症状に関する知識を高める必要がある」と述べている。(HealthDay News 2021年9月16日)

https://consumer.healthday.com/delays-in-referral-...

Abstract/Full Text

Physician's briefing japanese