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慢性冠動脈症候群患者が糖尿病を合併すると死亡および心血管イベントのリスクが高くなる――45カ国での追跡調査

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慢性冠動脈症候群(CCS)患者における糖尿病の有病率は世界の地域間でばらつきがあるが、CCS患者が糖尿病を合併すると死亡および心血管イベントのリスクが高くなることについては、地域間や民族間で大きな差がないことが、「European Journal of Preventive Cardiology」に4月6日掲載された論文で明らかにされた。

Mak Heart Clinic(シンガポール)のKoon-Hou Mak氏らは、CCSを、「心筋梗塞の既往歴あり」、「冠動脈造影で冠動脈の狭窄度が50%超」、「症候性心筋虚血の確定診断例」または「血行再建術の既往歴あり」の4項目の基準のうち1項目以上を満たしていることと定義した上で、地域別や民族別に、CCS患者における糖尿病の有病率と、糖尿病の合併による心血管アウトカムへの影響を算出した。対象は、2009~2010年に欧州、アジア、米国、中東、オーストラリアおよびアフリカの計45カ国におけるCCS患者のレジストリであるCLARIFYの登録患者のうち、糖尿病に関するデータを入手できた3万2,694例で、年1回の追跡調査を5年間実施した。

主要アウトカムは、心血管死、心筋梗塞および脳卒中の複合とした。副次アウトカムは、主要アウトカムの各項目と、全死亡、心不全による入院、および冠動脈再建術とした。潜在的交絡因子(年齢、性別、地域、喫煙状態、高血圧治療歴の有無、ベースライン時の収縮期血圧など)で調整した多変量調整Cox比例ハザードモデルを用いて、糖尿病と心血管アウトカムとの関連を解析し、調整ハザード比(aHR)を算出した。

その結果、糖尿病の有病率は、対象者全体では29%(3万2,694例中9,502例)で、地域間のばらつきは大きく、欧州北部で20%未満(アイルランドで最も低く14%)、湾岸諸国で60%前後(サウジアラビアで最も高く67%)であった。全体の解析では、糖尿病によって主要アウトカムのリスクが有意に高くなり(aHR 1.28、95%信頼区間1.18~1.39)、副次アウトカムのリスクも有意に高くなることが明らかになった〔aHRの範囲は1.14(冠動脈再建術)~1.39(心血管死)〕。ただし、地域間および民族間でアウトカムのaHRに大きな差はなく、例えば、各地域の主要アウトカムのaHRは1.18~1.51の範囲に集中していた。

著者らは、「糖尿病の進行を遅らせるための対策を強化し、病状悪化を防ぐために、ライフスタイルの改善、血行再建術および薬物療法を実施するなど、さらなる効果的介入を行うことが喫緊の課題である」と述べている。

なお、数名の著者が、CLARIFYレジストリに資金を提供したServierを含む製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年4月8日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-linked-to-...

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