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透析患者はCOVID-19ワクチンによる抗体反応が低下する

dialysis

維持透析患者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンによる抗体反応が低下するというデータが報告された。また、透析を行っているか否かにかかわらず、高齢であるほど抗体反応が低下することも分かった。テルアビブ医療センター(イスラエル)のAyelet Grupper氏らの研究によるもので、詳細は「Clinical Journal of the American Society of Nephrology(CJASN)」に4月6日掲載された。

この研究の対象は、維持血液透析を行っている56人の患者(透析群)と95人の医療従事者(対照群)。透析群は平均年齢74±11歳、女性25%で、糖尿病患者が63%含まれていた。一方、対照群は57±9歳、女性73%、糖尿病6%だった。全参加者に、BNT162b2(ファイザー-BioNTech社製)ワクチンを2回接種し、2回目の接種から30日(中央値)後に抗体反応を評価した。

その結果、透析群の96%(56人中54人)と対照群の全員(100%)に抗体反応が認められた。透析群のIgGレベルは中央値2,900AU/mL(四分位範囲1,128~5,651)であり、対照群の中央値7,401AU/mL(同3,687~1万5,471)よりも有意に低かった(P<0.001)。なお、抗体反応が認められなかった透析群の2人のうち1人は、長期間ステロイド療法が施行されている糖尿病かつ高血圧のある75歳の男性で、別の1人は90歳の男性だった。

透析群と対照群の双方で、年齢とIgGレベルの逆相関が認められた〔透析群はスピアマン相関-0.29(P=0.03)、対照群は同-0.32(P<0.001)〕。またIgGレベルを四分位で分けた場合に最低四分位群に該当する割合は、高齢者の方が有意に高かった〔1歳高齢であるごとのオッズ比(OR)が透析群は2.7(95%信頼区間1.13~7.51、P=0.05)、対照群はOR1.11(同1.08~1.20、P=0.004)〕。年齢層別に比較すると、60歳未満および60~69歳では、透析群が対照群よりも有意にIgG低値であり、70歳以上でも透析群の方が低値だったが群間差は有意でなかった。

透析群内での検討でも、高齢であるほどIgG最低四分位群に該当する確率が高かった〔1歳高齢であるごとにOR1.22(同1.13~1.68、P=0.03)〕。一方、リンパ球が多いことは、IgG最低四分位群に該当する確率の低さと有意に関連していた〔リンパ球数が10e3/μL多いごとにOR0.83(同0.58~0.97、P=0.046)〕。そのほかに評価した、透析期間や透析量、糖尿病の有無は、IgGレベルと有意な関連がなかった。

著者らは、「透析療法を受けている腎不全患者には、ワクチン接種が可能な状況になり次第、速やかに接種することを推奨する。その一方でケアスタッフは、透析患者のワクチン接種の有効性を高める方法を模索する必要がある」と述べている。(HealthDay News 2021年4月12日)

https://consumer.healthday.com/dialysis-patients-d...

Abstract/Full Text

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