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小児B細胞性急性リンパ芽球性白血病患者に対する食事制限と運動療法は有効

小児B細胞性急性リンパ芽球性白血病患者に対する食事制限と運動療法は有効

小児のB細胞性急性リンパ芽球性白血病患者(B-ALL)患者では、食事制限と運動療法によって治療への反応性が改善する可能性があることが、米チルドレンズ・ホスピタルのEtan Orgel氏らの研究により明らかになった。詳細は、「Blood Advances」4月13日号に掲載された。

B-ALLの寛解導入期に過体重/肥満(OW/OB)であると、化学療法抵抗性が誘発される可能性が高いことが明らかになっている。そこで著者らは、食事制限と運動療法で全身の脂肪量(FM)の増加を防ぐことによって化学療法抵抗性の誘発を予防し、寛解導入療法後の微小残存病変(MRD)を減らすことが出来るという仮説を立てた。この仮説を検証するために、著者らは、Improving Diet and Exercise in ALL(IDEAL)試験に10~21歳の新規診断B-ALL患者40例(IDEAL介入群)を登録し、ヒストリカルコントロール群(HC群)80例と比較することによって、食事制限と運動療法を行うIDEAL介入の有効性を評価する試験を行った。IDEAL介入の目標は、寛解導入期における20%以上のカロリー制限の達成、脂肪摂取量の減少、血糖負荷の低下、および活動量の増加とした。FMの増加量、寛解導入療法終了時(EOI)のMRD(EOI MRD)が0.01%以上となるリスク、およびIDEAL介入のアドヒアランス/実行可能性を評価した。

対象者全体の解析では、ベースライン時からのFMの増加量(中央値)は、IDEAL介入群とHC群との間で有意差がなく〔+5.1%(四分位範囲15.8)対+10.7%(同16.0)、P=0.13〕、IDEAL介入による有意な効果は認められなかった。しかし、B-ALL診断時にOW/OB(BMIが85パーセンタイル以上)であった参加者(IDEAL-OW/OB群26例、HC-OW/OB群35例)を対象とした層別解析では、IDEAL-OW/OB群の方がHC-OW/OB群よりも、ベースライン時からのFMの増加量(中央値)が有意に少なく〔+1.5%(同6.6)対9.7%(同11.1)、P=0.02)、IDEAL介入による有意な効果が確認された。

予後因子で調整した多変量解析では、EOI MRDが0.01%以上となるリスクがIDEAL介入群で有意に低下することが示された(オッズ比0.30、95%信頼区間0.09~0.92、P=0.02)。予定受診の完遂率は80%以上、食事療法全体の遵守率が75%以上など、介入のアドヒアランスおよび実行可能性の目安となる閾値は達成された。さらに、IDEAL介入群では、HC群よりも寛解導入後の血中アディポネクチン値は上昇し、インスリン抵抗性は低下した。

著者らは、「本試験は、食事制限と運動療法による小児がん患者の治療転帰の改善を検証した最初の試験である。本試験は画期的な概念実証(POC)試験であり、本試験の結果は、B-ALL以外のがんにおいても重要な意味を持つ可能性がある」と述べている。

なお、一名の著者が、Servier Pharmaceuticals社との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年4月8日)

Abstract/Full Text

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