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COVID-19罹患の統合失調症患者ではICU入室率が低く死亡率は高い

hospital patient in bed

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により入院した統合失調症患者と重度精神疾患のない患者を比較したところ、集中治療室(ICU)への入室率および死亡率に明らかな差があったことが、「Schizophrenia Bulletin」の5月号に掲載された研究論文により明らかにされた。

FondaMental統合失調症専門学術研究センター(フランス)のGuillaume Fond氏らは、COVID-19により入院した、統合失調症患者と重度精神疾患のない患者との間で治療や転帰に違いが見られるかについて検討すべく、コホート研究を実施した。フランスで2020年2~6月に入院した、COVID-19に罹患し呼吸器症状を有する患者5万750例のうち、統合失調症患者823例(1.6%)を症例群、重度精神疾患のない4万9,927例(双極性障害や再発性大うつ病を除外)を対照群とし、単変量および多変量一般化線形モデルにより解析した。

その結果、統合失調症患者の院内での死亡率は25.6%で、これは対照の21.7%より高く、調整オッズ比は1.30(95%信頼区間1.08~1.56、P=0.0093)であった。ICU入室率は23.7%で、対照の28.4%より低く、調整オッズ比は0.75(同0.62~0.91、P=0.0062)であった。死亡率とICU入室率において、統合失調症と年齢との間に有意な交互作用が認められた(それぞれP=0.0006、P<0.0001)。65歳以上80歳未満の統合失調症患者では、同年齢の対照より、死亡率が7.89ポイント高かった(P=0.0063)。一方、同様の比較で、ICU入室率は55歳未満の統合失調症患者では13.93ポイント高かったが(P=0.0055)、65歳以上80歳未満および80歳以上の統合失調症患者では、それぞれ15.44ポイント(P<0.0001)、5.93ポイント(P=0.0246)低かった。統合失調症患者は、55歳未満では男性、喫煙者、肥満が多く、慢性閉塞性肺疾患を有しており、65歳以上80歳未満では多くが女性で認知症を有していた。

著者らは、「統合失調症患者のICU入室率や死亡率は、年齢および臨床的な特徴によっても異なっていた。これらの患者は不利な点を種々抱えており、COVID-19罹患の際の転帰などを改善するためには、入院前、入院中、退院後における臨床上の管理とケアを、個々の患者に応じて実施することが重要であろう」と述べている。(HealthDay News 2021年6月28日)

https://consumer.healthday.com/disparities-in-care...

Abstract/Full Text

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