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米FDAがメンソールタバコを禁止へ

peple sharing a cigarette

米食品医薬品局(FDA)は4月29日、米国での燃焼式タバコ製品の使用による疾患と死亡を大幅に減らすために、メンソールタバコおよびあらゆるフレーバー付き葉巻の禁止を内容とする製品基準を、来年中に取りまとめる予定であることを発表した。FDAは、今回の決定はこれらの製品の中毒性と有害性を明示した科学的エビデンスに基づくものであり、メンソール以外のフレーバーのタバコへの使用を禁止した2009年の重要な措置の流れに沿うものだとしている。

メンソールタバコは何十年にもわたり、主に黒人をターゲットに積極的な販売戦略が展開されてきた。FDAによると、黒人喫煙者の約85%がメンソールタバコを使用しているという。メンソールタバコは、フレーバーの付いていない普通のタバコ製品に比べて禁煙が困難であることが研究により明らかにされている。

FDAは、「メンソールタバコの禁止が人々の禁煙に役立つことを示す、明確なエビデンスがある」と述べている。メンソールには、タバコ特有の不快なにおいや刺激を和らげて吸いやすくする効果がある。そのため、特にティーンや若年成人にとっては、メンソールタバコは手を出しやすいタバコで、喫煙の習慣化につながりやすい。さらに、メンソールにはニコチンの効果を高める作用があるため、メンソールタバコはより中毒性が強く、禁煙が難しいのだという。ある研究では、米国でメンソールタバコを禁止すると、禁止令の施行後最初の13〜17カ月で、黒人23万人を含む約92万3,000人の禁煙につながる可能性が示唆されている。また、それ以前に実施された研究では、23万7,000人の黒人を含む63万3,000件の死亡回避につながる可能性が報告されている。

FDAコミッショナー代理のJanet Woodcock氏は、「メンソールタバコおよびあらゆるフレーバー付き葉巻の禁止に向けたこの動きは、特に、これらの有害な製品による影響を不釣り合いに被っている人々の命を救うことにつながるだろう。新たに喫煙を始める若者の減少や、禁煙を試みる現喫煙者の増加、さらには黒人や低所得者層、LGBTQ+の人々が直面している健康格差の是正にも大いに役立つはずだ」と述べている。

FDAタバコ製品センター長のMitch Zeller氏は、「タバコに使用するフレーバーに基準を設けることで、紙タバコや葉巻の使用開始を遅らせて使用量を減らし、健康格差が是正されて公平性が促されるだろう。喫煙は予防可能な疾患と死亡の主因である。そのため、このような政策は米国人の命を救い、公衆衛生の改善に役立つだろう」と述べている。

なお、これらの政策が実行に移された場合に禁止が適応となるのは、製造業者、流通業者、卸売業者、輸入業者、小売店のみである。FDAが個人のメンソールタバコやその他のタバコ製品の所有や使用を禁じることはできない。(HealthDay News 2021年4月29日)

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