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多発性硬化症は乳がん診断後の全生存率低下と関連

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多発性硬化症(MS)を有する女性の乳がん患者では、MSのない乳がん患者に比べて全生存率が低いことが、「Neurology」に5月19日掲載された論文で明らかにされた。

マニトバ大学(カナダ)のRuth Ann Marrie氏らは、乳がん診断後の全生存率およびがん特異的生存率を、MSを有する女性の乳がん患者とMSのない乳がん患者で比較する後ろ向きコホート研究を実施した。カナダのマニトバ州とオンタリオ州の住民データに検証済みのMSの症例定義を適用して、女性のMS患者を特定した。次に、MS群をがんレジストリにリンクさせて乳がん患者を特定した。MSを有する乳がん患者1例につき、出生年・がん診断年・居住地域が一致するMSのない乳がん患者4例を対照症例とした。Cox比例ハザード回帰モデルを用いて、がん診断時の年齢、がんの診断を受けた時期、社会経済的地位、居住地域、Elixhauser併存疾患スコアで調整後の全生存率をコホート間で比較した。がん特異的生存率については、多変量原因別ハザードモデルで比較を行った。州ごとの結果はランダム効果メタアナリシスにより統合した。

研究対象期間は1994年1月1日から2016年12月31日までであった。データにはMSを有する乳がん患者779例とMSのない対照3,116例が含まれた。ほとんどの患者がステージ1または2の乳がんであり、診断時の平均年齢は57.8歳であった。解析の結果、MSは全死亡率のリスク上昇と関連していた(ハザード比1.28、95%信頼区間1.08~1.53)が、がん特異的死亡率のリスク上昇との関連はなかった(同0.98、0.65~1.46)。

著者らは、「MS患者では、MSのない患者よりも乳がん診断後の生存率が低い。予後を明確に理解することは、臨床上の意思決定において重要であるため、今回の結果は女性のMS患者、医療提供者の双方にとって有益な情報となる可能性がある。今後の研究において、予後不良に関連するMS特有の要因を特定すべきであろう」と述べている。

なお、数名の著者が、F. Hoffmann-La Roche社との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年5月20日)

https://consumer.healthday.com/for-women-with-brea...

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