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高GI食は心血管疾患および死亡のリスクを高める可能性

woman eating pasta

グリセミック指数(GI)の高い食事(高GI食)は、心血管疾患(CVD)と死亡のリスク上昇に関与していることが、世界5大陸の各国で実施された研究で明らかになった。詳細は、「New England Journal of Medicine」に2月24日掲載された。

GIとCVDとの関連に関するデータのほとんどは西側諸国の高所得者から得られたものであり、低・中所得国のデータは極めて少ないことから、さまざまな地域のデータが必要とされている。そこで、トロント大学(カナダ)のDavid J.A. Jenkins氏らは、都市部および農村部の住民を対象とした大規模疫学研究であるProspective Urban Rural Epidemiology(PURE)研究の参加者から、世界5大陸の20カ国(高所得国4カ国、中所得国11カ国、低所得国5カ国)に居住する35~70歳までの参加者13万7,851例を抽出して本研究の対象者とし、GIおよびグリセミック負荷(GL)とCVDとの関連を検討した。

国別の食品摂取頻度調査票を用いて食事摂取量を算出し、炭水化物を含有する7種類の食品カテゴリー(果物、野菜、デンプン食品、豆類、乳製品、加糖飲料および果実飲料)の消費量に基づいてGI値とGL値を算出した。主要評価項目は、主要心血管イベント(MACE;心血管死、非致死的心筋梗塞、脳卒中および心不全)または全死亡の複合とし、副次評価項目は、主要評価項目の各項目と非心血管死とした。年齢、性別、医療機関、居住地域(都市部または農村部)、国別の所得分類(低・中・高所得国)、教育水準、喫煙状態などで調整した多変量Cox frailtyモデルを用いて、GI値およびGL値の各五分位数のハザード比と95%信頼区間(CI)を計算した。

追跡期間中央値9.5年(範囲3.2~11.9年)で、8,780件の死亡および8,252件のMACEが発生した。高GI食は、ベースライン時にCVDが認められた参加者と認められなかった参加者の両方において、MACEまたは死亡の複合のリスク上昇と有意に関連しており、GI値の最低五分位数と比較した最高五分位数のハザード比(95%CI)は、ベースライン時にCVDが認められた参加者で1.51(1.25~1.82)、認められなかった参加者で1.21(1.11~1.34)であった。さらに、高GI食は、心血管死、MACEおよび脳卒中のリスク上昇とも同様に関連していた。

GLと主要評価項目および副次評価項目との関連については、ベースライン時にCVDが認められた参加者ではGIと同様の関連が示された一方で、CVDが認められなかった参加者では有意な関連がないことが明らかになった。

著者は、「世界各国で、質の悪い炭水化物の取りすぎが健康課題となっていることが、今回の研究で明らかになった。質の悪い炭水化物を多く含む食事は寿命の短縮につながる一方で、果物、野菜、豆類などの質の高い炭水化物を多く含む食事は体に有益な効果をもたらす」と述べている。

なお、数名の著者が、本試験に資金を提供した数社を含む製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年3月1日)

https://consumer.healthday.com/high-glycemic-index...

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