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糖尿病非併発高血圧患者のCKDスクリーニング実施率は極めて低い

urine specimen
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糖尿病でない高血圧患者に対するCKDのスクリーニング実施率は極めて低く、改善を要するとする論文が「Hypertension」に8月9日掲載された。米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のJung-Im Shin氏らが、CKD患者の予後に関する研究のメタ解析「慢性腎臓病予後コンソーシアム」のデータを用いた研究により明らかにした。

CKDの早期診断には、尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR)が用いられることが多い。糖尿病患者はCKDリスクが高いため、ACRによるスクリーニング実施率が高い。それに対して、やはりCKDリスクの高い集団である高血圧患者でも、糖尿病を併発していない場合には、ACR検査実施率が低いという報告がある。ただし、糖尿病非併発高血圧患者に対するACR測定の意義は、糖尿病患者での知見に比べて限られている。

Shin氏らの研究では、成人糖尿病患者134万4,594人と、糖尿病がない成人高血圧患者233万4,461人のデータを使用。ACR検査の実施率、アルブミン尿の有病率、罹患率などを比較検討した。なお、アルブミン尿は、ACR30mg/gCr以上と定義した。

ACRによるCKDスクリーニング実施率は、糖尿病患者は35.1%(12.3~74.5%)、糖尿病非併発高血圧患者では4.1%(1.3~20.7%)と、実施率に大きな差が認められた。アルブミン尿の有病率は、糖尿病患者では中央値32.1%、高血圧患者では21.8%だった。収縮期血圧が高いほどアルブミン尿の有病率が高いことも分かった〔糖尿病患者では20mmHg高いごとのオッズ比(OR)1.50(95%信頼区間1.42~1.60)、糖尿病非併発高血圧患者ではOR1.36(同1.28~1.45)〕。

ACRが測定されなかったためにアルブミン尿発症が見逃されていたと推定される確率は、糖尿病患者ではスクリーニングが実施されていた患者に対して1.8倍だった。一方、糖尿病非併発高血圧患者では、19.5倍と推定された。追跡開始時にACR30mg/gCr未満だった患者における、5年間でのアルブミン尿罹患率は、糖尿病患者では中央値23.9%、糖尿病非併発高血圧患者では21.7%だった。

以上から、糖尿病非併発高血圧患者は糖尿病患者と同等にアルブミン尿の発症リスクが高いにもかかわらず、ACR測定によるスクリーニング実施率が低いことが明らかになった。著者らは、「この研究結果はCKDの早期発見、心血管イベントリスクおよび腎予後を考慮した治療の開始のため、定期的なACR測定によるスクリーニングの必要性を強調している」とまとめている。(HealthDay News 2021年9月13日)

https://consumer.healthday.com/lack-of-regular-alb...

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