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軽度の乾癬は、患者が許容できる症状にあるか否かを判定する指標であるPatient Acceptable Symptom State(PASS)と良好に一致することが、「The Journal of Dermatology」4月号に掲載された論文により明らかにされた。

Psoriasis Area and Severity Index(PASI)や乾癬病変の体表面積(BSA)は、乾癬の重症度を評価する一般的なツールである。一方、PASSは、患者が報告する幸福度の指標であり、患者が症状に対して抱いている感情に焦点を当てるものである。しかし、これまでPASSと乾癬の客観的指標との関連性は明らかにされてこなかった。

中南大学(中国)のQiaolin Wang氏らは、横断研究において、尋常性乾癬患者198例(女性27.8%、平均年齢41.9歳)を対象に、PASSと、PASIおよびBSAとの関連性を調べた。PASSは乾癬症状に対して患者が抱いた感情に関する質問への二択の回答(「過去48時間で自分の乾癬症状が及ぼした影響を全て思い浮かべ、今後数カ月間この状態が続くとしたら、許容できますか」という質問に「はい」か「いいえ」で回答)によって評価した。PASIについては、スコア3点未満を軽度、3~10点を中等度、10点超を重度、BSAでは、3%未満を軽度、3~10%を中等度、10%超を重度として、乾癬の重症度を判定した。多変量ロジスティック回帰分析を行い、PASSと、PASI、BSA、他の臨床データ〔年齢、性別、乾癬の罹患期間、病変の部位(病変が目に見える頭部、頸部、手に及ぶ場合)〕との関連性を調べた。また、ROC解析により、PASSで症状が許容できる状態にある患者とそうでない患者を鑑別する際のカットオフ値をPASIおよびBSAで求めた。

その結果、PASSの質問に対して症状の状態を許容できると回答した患者の割合は全体で56.6%であった。また、PASIで定義した「軽度」乾癬患者の71.4%が、BSAで定義した「軽度」乾癬患者の76.3%が、症状の状態を許容できると回答していた。多変量解析の結果、症状が許容できる状態であると回答する確率は、女性(調整オッズ比0.47、95%信頼区間0.42~0.92)と目に見える部位に病変を有する患者(同0.38、0.19~0.76)で低かった。ROC解析では、PASSに対するPASIのカットオフ値は3.95〔ROC曲線下面積(AUC)0.671、感度0.67、特異度0.60〕、BSAでは2.85%(同0.662、0.79、0.54)であり、PASIおよびBSAに基づく軽度の乾癬は、PASSと良好に一致することが示された。

著者らは、「今回の研究は、患者報告型の指標の重要性を強調するものであり、治療の意思決定に際しては、これらの指標を考慮すべきである。軽度の乾癬患者では、症状を許容できている割合が高いが、その一方で、女性や目に見える部位に病変がある患者では許容度が低いことが示された」と述べている。(HealthDay News 2022年4月13日)

https://consumer.healthday.com/mild-psoriasis-aligns-with-patient-reported-outcome-of-pass-2657147368.html

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