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小児期および/または成人期の受動喫煙は女性の関節リウマチ(RA)の発症リスクの増加に関連するという研究結果が、「RMD Open」に2月23日掲載された。

パリ・サクレー大学(フランス)のYann Nguyen氏は、現在も追跡中のフランスの女性を対象にした前向きコホート研究「E3N Study(Etude Epidémiologique auprès des femmes de la Mutuelle générale de l’Education Nationale)」のコホートを対象に、小児期および/または成人期の受動喫煙とRA発症リスクとの関連を検討した。

E3Nコホートは、1990年に登録されたフランスの健康な女性9万8,995人から成り、これまで2〜3年に1回の頻度で、健康状態やライフスタイル、新たに診断された疾患などに関する質問票(Q1〜Q12)に回答を求められている。今回の研究では、RA診断に関する情報を集めたQ9、Q10、Q11のいずれかの質問票に回答をしていない女性や、RAの診断日が不明またはベースライン(1990年)以前にRAに罹患していた女性などを除外した7万9,806人(ベースライン時の平均年齢47.9歳)を対象とした。

RAの診断を受けたことを自己報告した対象者には、それを検証するための質問票に回答を求め、最終的に7万9,806人のうち698人をRA患者とみなした。全体の13.5%(1万810人)は小児期に、53.6%(4万2,807人)は成人期に、8.25%(6,581人)は小児期と成人期の両方の時期に受動喫煙に曝されていた。続いて、Cox回帰モデルを用いて、年齢のみ(モデル1)、年齢と喫煙状況や学歴などの潜在的交絡因子(モデル2)を調整した上で、受動喫煙によるRA発症のハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)を推定した。

解析の結果、いずれのモデルでも小児期と成人期の受動喫煙はRA発症リスクと関連を示した。受動喫煙歴なしを1とした場合のモデル2でのHRは、小児期の受動喫煙で1.24(95%CI 1.01〜1.51、P=0.037)、成人期の受動喫煙で1.19(同1.02〜1.40、P=0.025)であった。喫煙未経験者において、小児期の受動喫煙歴なしと比べた受動喫煙歴ありのRA発症のHR(モデル2)は1.38(同1.04〜1.83)であり、これは小児期に受動喫煙歴を有する能動喫煙者のHR(1.37、同1.03〜1.82)と同程度であった。同様に、喫煙未経験者において、成人期の受動喫煙歴なしと比べた受動喫煙歴ありのRA発症のHR(モデル2)は1.24(同1.00〜1.53)であり、これは成人期の受動喫煙歴のない能動喫煙者のHR(1.26、同1.00〜1.59)と同程度であった。

さらに、小児期および/または成人期の受動喫煙歴を有する喫煙未経験者のRA発症の絶対リスク(47.6/10万人年)は、小児期および/または成人期の受動喫煙歴のない能動喫煙者のリスク(47.2/10万人年)に近かった。絶対リスクが最も高かったのは、小児期および/または成人期の受動喫煙歴を有する能動喫煙者だった(53.7/10万人年)。

著者らは、「小児期および/または成人期の受動喫煙はRA発症リスクの増加と関連し、特に喫煙経験のない女性では関連が強かった。RAの発症を防ぐために、受動喫煙はできる限り生じないようにするべきだ。今回の研究はこの点を調べるために実施されたものではないものの、受動喫煙に関するこのメッセージは特に、親戚にRA患者がいる人などRAリスクを有する人に当てはまるだろう」と述べている。(HealthDay News 2022年4月15日)

https://consumer.healthday.com/passive-smoking-linked-to-increased-risk-of-rheumatoid-arthritis-2657147282.html

Abstract/Full Text

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