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身体活動で心筋梗塞による死亡リスクが低下する可能性

man on a bicycle

身体活動レベルが中強度または高強度の心筋梗塞(MI)患者では、MI発症直後の死亡リスクおよびMI発症から28日以内の死亡リスクが低いことが、「European Journal of Preventive Cardiology」に2月10日掲載された論文で明らかにされた。

Bispebjerg Frederiksberg University Hospital(デンマーク)のKim Wadt Hansen氏らは、過去の身体活動レベルとMIの急性期における死亡リスクとの関連を検討した。欧州(デンマーク、オランダ、ベルギー、ギリシャ、英国)で行われた10件のコホート研究の参加者で、ベースライン時の身体活動レベルおよびベースライン以前の心血管(CV)リスク因子のデータがあり、MIと死亡に関する情報を追跡できた149万5,254例のうち、追跡期間中にMIを発症した2万8,140例を本研究の対象者とした。

余暇における1週間の総エネルギー消費量〔1週間当たりの代謝当量(MET)・時〕に基づいて、対象者を、座位中心群(<7MET・時)、低強度群(7~16MET・時)、中強度群(16.1~32MET・時)または高強度群(>32MET・時)に分類した。主要評価項目は、MIの発症直後の死亡およびMI発症から28日以内の死亡とした。年齢、性別、CVリスク因子、アルコール摂取量および社会経済的状況で調整した多変量ランダム効果モデルを用いて、95%信頼区間(CI)および統合オッズ比(OR)を求めた。

MI発症から28日以内に4,976例(17.7%)が死亡し、そのうち3,101例(62.3%)はMI発症直後に死亡した(瞬間死)。座位中心群と比較して、身体活動レベルが高い群ほどMI発症直後の死亡の調整ORが低かった(低強度群:調整OR 0.79、95%CI 0.60~1.04、中強度群:同0.67、0.51~0.89、高強度群:同0.55、0.40~0.76)。MI発症から28日以内の死亡の調整ORも同様の傾向が認められた(低強度群:調整OR 0.85、95%CI 0.71~1.03、中強度群:同0.64、0.51~0.80、高強度群:同0.72、0.51~1.00)。コホート研究間の結果にばらつきがあるかどうかを検定したところ、MI発症直後の死亡の解析では低~中程度の異質性(I2=47.3%)が検出されたが、MI発症後28日以内の死亡の解析では異質性が検出されなかった(I2=0.0%)。

著者は、「中~高強度の身体活動は、MI発症直後およびMI発症から28日以内の死亡のリスク低下と関連していた。今回の解析結果に基づくと、低強度の身体活動でも、致死的な心筋梗塞に対して効果があると考えられるが、検討対象としたコホート研究間で異質性が検出されたため、確固たる結論を導き出すことはできない」と述べている。(HealthDay News 2021年3月2日)

https://consumer.healthday.com/physical-activity-t...

Abstract/Full Text
Physician's briefing japanese