心筋梗塞が成人の認知機能低下を加速

stressed man holding his head
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心筋梗塞の発症後に、全体的認知機能、記憶、実行機能の低下の有意な加速が見られることが、米国脳卒中協会(ASA)国際脳卒中会議(2月9~11日、米ニューオーリンズ)で報告された。

米ジョンズ・ホプキンス大学のMichelle C. Johansen氏らは、18歳以上を対象とした6件の縦断コホート研究に参加した3万1,377人について統合解析を実施(追跡期間の中央値6.4年)。心筋梗塞発症と認知機能の急性的および長期的変化との関連性を検討した。

参加者のうち1,047人が心筋梗塞を発症。心筋梗塞は、発症直後の全体的認知機能と実行機能の急激な低下とに有意に関連していたが、記憶との関連は見られなかった。心筋梗塞直後の認知機能変化を調整したところ、全体的認知機能と実行機能の急激な低下を示す効果推定値は有意ではなかった。しかし、長期的に見た場合、心筋梗塞歴のある場合はない場合に比べ、全体的認知機能、記憶、実行機能の低下速度が有意に速いことが示された(それぞれ-0.15点/年、-0.13点/年、-0.14点/年速い)。

Johansen氏は、「心臓発作後の認知機能低下の可能性を把握しておくことは重要である。医師は、患者の心疾患管理を行うと同時に、心臓発作後の認知症の兆候を探ることになる。これは、心臓発作を予防するために医師の助言に従うことが患者にとってなぜ重要なのかを説明する良いきっかけにもなる」と述べている。

著者らのうち数名は製薬および医療技術業界との利益相反(COI)を開示している。(HealthDay News 2022年2月3日)

https://consumer.healthday.com/physicians-briefing-infarctiondementia-2656515746.html

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