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アストラゼネカCOVID-19ワクチン接種後の血小板減少症などの報告

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン接種後に、まれながら血栓症や血小板減少症が見られるとする2報の論文が、「The New England Journal of Medicine」に4月9日掲載された。ChAdOx1 nCoV-19ワクチン(アストラゼネカ社製)の接種後に血栓症や血小板減少症を発症した非高齢患者、計16人の症例が報告されている。

1報目は、グライフスヴァルト医科大学(ドイツ)のAndreas Greinacher氏らの報告。同氏らは、ChAdOx1 nCoV-19ワクチン接種後に血栓症または血小板減少症を発症した、ドイツおよびオーストリアの11人〔年齢中央値36歳(範囲22~49)、女性9人〕の臨床背景と検査所見を検討した。

11人中10人はワクチン接種から5~16日後に1つ以上の血栓性イベントを発症していた。1人は接種12日後に遺体で発見され、致死性頭蓋内出血による死亡と判定された。1つ以上の血栓性イベントを発症した10人について、イベントの内訳を見ると、脳静脈血栓症が9人、肺塞栓症が3人、内臓静脈血栓症が3人、その他の血栓症が4人に認められた。11人の最終転帰は、6人が死亡、4人が回復、1人は不明。

これら10人全員が血小板減少症を併発していた〔血小板数最小値の中央値は約2万/mm3(範囲9,000~10万7,000〕。また、5人は播種性血管内凝固症候群(DIC)を発症していた。DICの症状発現前にヘパリンが投与されていた患者はいなかった。

2報目は、オスロ大学病院(ノルウェー)のNina H. Schultz氏らによる、ChAdOx1 nCoV-19ワクチン初回接種から7~10日後に、静脈血栓症または血小板減少症を呈した5人に関する報告。主な患者背景は、年齢が32~54歳、女性が4人で全て医療従事者であり、既存疾患として花粉症が2人、喘息が1人、高血圧が1人に見られた。

患者5人は全て、血小板第4因子(PF4)ポリアニオン複合体に対する高レベルの抗体を有していることが明らかになった。同抗体はヘパリン起因性血小板減少症の発症に関与することが知られている。ただし、今回の5人はいずれも発症前ヘパリン投与歴がなかった。著者らは、「これら5人のケースは、ChAdOx1 nCoV-19ワクチンを接種された13万人以上の集団の中で発生した、同ワクチン誘発性の免疫性血栓性血小板減少症とも言うべきもの。自発性ヘパリン起因性血小板減少症のまれなケースと位置付けられるのではないか」との考察を述べている。

なお、患者5人のワクチン接種から入院までの期間は7~10日の範囲であり、治療として全患者に対して低分子ヘパリンまたはヘパリンが用いられていた。最終転帰は2人が回復し、3人は死亡していた。

以上よりSchultz氏は、「われわれの検討結果から得られた最も重要なポイントは、ワクチン接種後に予期しない症状が発現した場合に、患者のPF4-ポリアニオン抗体の測定を検討すべき可能性があることを、常に念頭に置いておいた方が良いということだ」と結論付けている。(HealthDay News 2021年4月13日)

https://consumer.healthday.com/rare-thrombosis-thrombocytopenia-seen-after-astrazeneca-covid-19-vaccine-2652492868.html

Abstract/Full Text - Greinacher

Abstract/Full Text - Schultz

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