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COVID-19ワクチン接種後の脳静脈洞血栓に関するガイダンス

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種後の血小板減少症を伴う脳静脈洞血栓症(CVST)の管理に関して、米国心臓協会(AHA)/米国脳卒中協会(ASA)脳卒中評議会のメンバーからガイダンスが発表された。米ブラウン大学ウォーレンアルパートメディカルスクールのKaren L. Furie氏らがまとめたもので、「Stroke」に4月29日掲載された。

CVSTはまれな脳血管疾患だが、米疾病対策センター(CDC)/米食品医薬品局(FDA)によると、ヤンセン社製ワクチン「Ad26.COV2.S」接種後のCVST発症が、米国内で6例報告されている。またアストラゼネカ社製「ChAdOx1 nCoV-19」接種後に生じた同様の症例が、欧州から報告されている。Ad26.COV2.SとChAdOx1 nCoV-19はいずれもアデノウイルスベクターを用いたワクチン。一方、アデノウイルスベクターを用いていないファイザー社製ワクチンでは、1億8200万回接種時点で同様の症例報告はない。

Furie氏らによるガイダンスは、アデノウイルスベクターを用いたワクチンとCVSTとの関連について現時点で明らかになっていることを整理し、注意を喚起するもの。主な内容は以下のとおり。

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の感染はCVSTのリスク因子である。COVID-19パンデミック以前のCVST発症率は100万人当たり0.41人だったのに対して、COVID-19パンデミック以降の発症率は同39.0人に上る。

米国でAd26.COV2.S接種後にCVSTを発症した患者で最も多く見られた症状は頭痛であり、ワクチン接種後6~13日に発症していた。CVSTの兆候と症状は多様で、他の神経障害による症状と類似している。孤発性の頭痛または頭蓋内圧の亢進は症例の約90%に見られる。

CVSTの診断は、MRIや造影CTにより疑わしい症例を拾い上げ、血小板数、血球数、凝固系(D-ダイマー、フィブリノーゲン)、およびELISAによる血小板第4因子(PF4)抗体などの測定によって行う。

急性期管理は、ヘパリン起因性血小板減少症の管理法に従う。ヘパリン製剤は投与すべきでなく、アルガトロバンや直接経口抗凝固薬(DOAC)を含むヘパリン代替薬を用いる。二次性に頭蓋内出血が生じている場合でも、抗凝固療法が必要なことがある。血小板輸血は行わない。血小板機能が回復した後は、禁忌がなければ大半の患者はDOACやビタミンK拮抗薬による治療に移行可能。

これらの情報提供とともにFurie氏は、「COVID-19罹患またはワクチン接種後のCVST発症の根底にある分子メカニズムの完全な解明のため、ワクチン接種後に血栓症を発症しなかった人も検討対象に含めた研究を、強力に推し進める必要がある」と語っている。

なお、1名の著者が診療支援サービス企業との金銭的関係のあることを明らかにしている。(HealthDay News 2021年5月11日)

https://consumer.healthday.com/recommendations-pre...

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