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初回心筋梗塞後の長時間労働は冠動脈性心疾患の再発リスクを高める

a man working at the desk

初回心筋梗塞(MI)の発症後に職場復帰した後、労働が長時間に及ぶと、冠動脈性心疾患(CHD)の再発リスクが高くなることが、「Journal of the American College of Cardiology」4月6日号に掲載された論文で明らかにされた。

長時間労働がCHDイベントの発生と関連することは、従来の前向き研究で判明している。しかし、初回MI発症後に職場復帰した患者において、長時間労働がCHDイベントの発生リスク増加と関連するかについては、まだ検討されていない。そこで、ラヴァル大学(カナダ)のXavier Trudel氏らは、初回MI発症後に職場復帰した患者を対象に、長時間労働とCHDイベントの発生リスクとの関連を検討すべく、前向きコホート研究を実施した。カナダのケベック州全域の病院30施設から症例を集め、初回MI発症後に職場復帰した35~59歳の男女967例を対象者とした。

追跡期間中のCHDイベント(致死的または非致死的MIおよび不安定狭心症)の発生は、MED-ECHO(ケベック州の住民の入院に関する要約データベース)とQuebec Institute of Statistics(ケベック州の統計協会)の資料で確認した。平均追跡期間は5.9年であった。週当たりの労働時間は、職場復帰後平均6週間の時点で、電話による聞き取り調査によって確認した。Cox比例ハザードモデルを用いてハザード比(HR)とその95%信頼区間(CI)を求める際に、CHDイベントの発生と関連すると思われる諸因子(喫煙、アルコール、高血圧など多数)を調整した。

CHDイベントの再発は205例(21.2%)で見られた。初回MI発症後の労働時間が週55時間以上の対象者では、週35~40時間の対象者と比較して再発リスクが有意に高く(HR 1.67、95%CI 1.10~2.53)、労働時間が週55時間以上で仕事のストレスがある対象者では、週35~40時間で仕事のストレスがない対象者と比較して再発リスクがさらに高くなった(同2.55、1.30~4.98)。また、スプライン回帰により、労働時間が週40時間(HRを1とする)から週10時間ずつ増加した場合の再発リスクを算出したところ、HRは労働時間に比例して増加し、週60時間では1.50(95%CI 1.07~2.09)、週100時間では3.78(同1.31~10.9)となった。さらに、労働時間が週55時間以上の対象者について、復帰後の年数と再発リスクとの関係を分数多項式回帰により検討したところ、職場復帰から4年を過ぎると、HRは急激に大きくなった。

著者らは、「初めてMIを発症した患者が職場復帰した場合、長時間労働が再発リスクを押し上げる要因となっている。再発を防ぐため、労働時間短縮に向けた予防策を取るべきだろう」と述べている。(HealthDay News 2021年3月30日)

https://consumer.healthday.com/recurrent-chd-risk-...

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